世界的に人気のトレーディングカードゲーム(TCG)『遊戯王』の波が、いよいよアジアの新興国にも広がっている。2016年に入って、タイ、インドネシア、ベトナムでイベントを開催したウェッジホールディングスは、2016年8月13日にモンゴルのウランバートルにて、「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」体験会を開催した。
中国の北とロシアの南に挟まれるように位置するモンゴルは国土が日本の4倍ながら、人口は約300万人という広大な国だ。親日国として知られるが、日本のポップカルチャーのイベントはほとんどない。
そうしたなかで、8月13日にウランバートル市内の遊園「National Amusement Parkで、「日本ポップカルチャーの日」が開催された。イベントは日本文化をテーマにしたもので、日本食や武道のほか、アニメやマンガなどのポップカルチャーも重要な企画となっている。当日は、世界の日本カルチャーイベントでお馴染みのコスプレ大会も開催された。
ウェッジホールディングスが出展したブースでは、『遊戯王』TCGのティーチングが行われた。『遊戯王』は1996年にスタートしたマンガを原作に1999年にスタート、その販売枚数は250億枚以上で、世界で最も販売されたTCGである。日本が生んだグローバルなスーパーコンテンツである。ウェッジのブースにはおよそ1000人ものファンが訪れた。
体験会を実施したウェッジは、アジア向けに強い投資会社として知られている。一方で、創業当初より、マンガやゲーム編集、商品の企画・開発を手がけてきた。そうした二つの資産を掛け合わせるかたちで、現在、東南アジアに向けたコンテツ事業の展開をしている。
そのひとつとして海外でのイベント開催を実施しているが、とりわけ新興国に力を入れるのが注目だ。日本はコンテンツの海外展開があまり得意でないとされることが多い。とりわけ新興国では、欧米の大手企業に対して出遅れることが多い。今回のような地道な展開が、今後のビジネスにつながるかもしれない。