ブシロード木谷高明氏が代表取締役を退任 コンテンツ開発事業に専念

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 エンタテインメント事業のブシロードは、現代表取締役社長の木谷高明氏が2017年10月20日の定時株主総会にて代表取締役社長を退任すると発表した。木谷氏はあらためて代表権のない取締役に就任する。そのうえで、デジタルコンテンツ部本部長、広報宣伝部部長、そしてブシロードミュージック社長を兼任する予定である。
 木谷氏はブシロードの創業社長で、2007年に同社を創立した。トレーディンカードゲーム(TCG)の成長性に着目した戦略が成功し、急成長した。現在はアニメやスマートフォンゲーム、音楽、声優マネジメント、グッズ開発、イベント、さらにプロレスと幅広いエンタテインメント事業を手がける。2016年7月期の連結売上高は223億円を超える。

 創業社長の代表取締役の退任といえば、通常は経営の現場からの引退を考えた場合が多い。しかし、ブシロードは、今回の人事は木谷氏が現場に張り付きコンテンツの最高開発責任者となることで、IP(知的財産)の開発に注力するためだとしている。
 木谷氏はブシロード公式サイトの自身のコラムにて、企業は大きくなってくると社長が現場を担当できなくなってくると説明する。一方でブシロードにとって今後3、4年が勝負の年としており、その期間自らがコンテンツ開発の陣頭指揮を執りやすくするため、代表権を持たない選択をしたと語る。
 異色のエンタテイメント企業、型破りの経営者として知られるブシロードと木谷高明氏だが、創業から10年で再び大きな挑戦をする。

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