エンタテイメント企業のブシロードは2022年6月23日に取締役会を開催し、今後の経営トップ人事を決定した。7月1日付で、現代表取締役会長の木谷高明氏が新たに社長も兼任し、代表取締役 会長兼社長となる。現代表取締役社長の橋本義賢氏は取締役として、引き続き経営に携わる。
今回の決定は、中期経営計画の目標達成のためにはよりスピーディな経営判断が求められているためとする。現在の代表取締役2人体制を代表取締役1名とすることで、それを実現する。7月26日に、その策定した中期経営計画を公表する予定だ。
ブシロードは2007年に木谷高明氏が設立、トレーディングカードゲームやスマホアプリゲームなどエンタテイメン分野で急成長している。2019年に東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)に上場した。
木谷氏は2017年に代表取締役社長から取締役に異動していた。2020年6月には会長として代表取締役に復帰、今回の移動で4年10ヵ月ぶりの社長復帰になる。
今回の取締役会では、このほか2022年6月期に同社としては初となる株式配当を実施することも決定している。今期業績が売上高、経常利益、当期純利益とも過去最高となること念頭においたものだ。こうしたところからも、ブシロードが2022年を期に、さらなる飛躍を目指しているところが窺える。