10月放送予定TVアニメ「されど罪人は竜と踊る」、半年間放送延期を告知

テレビ

 2017年10月よりTBS、BS-TBSなどで放送を予定していたテレビアニメシリーズ『されど罪人は竜と踊る』が、放送を半年延期することが明らかになった。同番組のTBSの公式サイトにて9月22日に告知された。公式サイトによれば延期の理由は、制作の都合上としている。新しい放送予定は2018年4月になる。
 アニメ『されど罪人は竜と踊る』は小学館のガガガ文庫で刊行中の浅井ラボによる人気ライトノベルを原作としている。自然現象・物理法則を再現する化学体系〈咒式〉が発達した時代、ガユスとギギナのふたりのトラブル解決・賞金稼ぎ屋の活躍を描く。
 アニメーション制作はセブン・アークス・ピクチャーズが担当。同社は2012年に設立され新興のアニメスタジオだが、『アイドルメモリーズ』や『ムシブギョー』などで元請制作の代表作がある。

 2017年秋には50タイトルを超える新作テレビアニメがあるが、すでに7月の段階で『フルメタル・パニック!Invisible Victory』が2018年春に、8月には『ポプテピピック』が2018年1月に放送開始延期を発表している。しかし『されど罪人は竜と踊る』は放送開始2週間前の発表、さらに一挙に半年間の延期と、制作に長期間かかるアニメとしてはかなり異例なものとなった。

 延期の理由は、制作の都合上とのみされているが、急な決定も含めて、制作作業が間に合なかった可能性が高いとみられる。近年、アニメーション制作本数の増加の一方で、アニメーターをはじめとする制作スタッフが不足しているため制作の遅れから当初放送開始予定を延期する例が相次いでいるからだ。
 制作の遅れによる放送開始、劇場公開延期は、これまでもなかったわけでない。しかし2015年頃よりその数は増えている。映画『虐殺器官』や、放送1ヶ月前に放送中止になり、異なったスタッフであらたな制作に入った『神撃のバハムート マナリアフレンズ』といった例もある。また放送を開始してからのエピソードごとの延期も少なくない。2016年7月には第4話まで放送された『レガリア The Three Sacred Stars』が一旦放送を停止し、10月からあらためて1話から放送した。

 問題はこうした制作の遅れが、アニメ製作者、そしてアニメスタジオのコストを拡大する懸念があることだ。アニメーション制作の予算は、スタッフなどの人件費の割合が大きい。制作期間が伸びれが固定人件費が拡大し、当初計画予算が収まらない可能性がある。拡大した予算を製作委員会が負担するのか、アニメスタジオが負担するのかは、ケースバイケースとみられるが、いずれにしてもその負担は軽くない。

関連記事

ピックアップ記事

  1. 原恵一監督 インタビュー
     2017年10月25日~11月3日まで、第30回東京国際映画祭が開催される。近年、映画祭の中で大き…
  2. アニメーションブートキャンプ 2017
     アニメーション制作の第一線で活躍するプロのもと、業界を目指す学生が4日間の合宿で技術を学ぶ「アニメ…
  3. 「デジタルコンテンツ白書2017」
     ますます変化の動きを早くしているコンテンツ産業を一望する書籍として活用されている「デジタルコンテン…
ページ上部へ戻る