アニメーション研究の第一人者・渡辺泰氏が死去 86歳

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 国内のアニメーション研究の草分けである渡辺泰氏が、2020年3月27日に死去した。86歳だった。渡辺氏は1934年大阪市生まれ、毎日新聞大阪本社に勤務する一方で、70年以上にわたり国内外のアニメーション研究に取り組んできた。
 アニメーションが現在ほどポピュラーでない時代から研究に従事した日本のアニメーション研究の先駆者として知られる。また大学では世界のアニメーションの歴史をテーマに教鞭をとった。その深い知識の成果は、次世代の研究者たちにも大きな影響を与えている。

 1977年の山口且訓氏と共著した『日本アニメーション映画史』(有文社)、89年の『劇場アニメ70年史』(アニメージュ編集部編、徳間書店)、今年3月に上梓されたばかりの『にっぽんアニメ創世記』(集英社)などの著書がある。ディズニー・アニメーションの歴史に精通する一方で、戦前戦後の日本アニメーション創世記の研究の第一人者でもあった。
 2014年に日本アニメーション学会賞、2015年には第18回文化庁メディア芸術祭にて功労賞、東京アニメアワードフェスティバル2018ではアニメ功労部門を受賞した。また2018年に京都で「アニメーション研究を牽引してきた功労者 渡辺泰~その研究活動と功績~」展が開催されている。

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