SF界の巨人ロバート・A・ハインラインの代表作『宇宙の戦士』を原作に1997年に公開、興行収入1億2000万ドルを超える大ヒットになったのが映画『スターシップ・トゥルーパーズ』だ。そのシリーズ最新映画が、2018年2月に日本公開される。9月14日に『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』公式サイトがオープンし、ティザーPVの配信もスタートした。
本作ではシリーズでお馴染みのジョニー・リコが主人公として登場し、遂に火星にまで到達した昆虫型生命体バグと戦いを繰り広げる。
前作『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』に引き続き、日本のCGスタジオであるSOLA DIGITAL ARTSが制作を担当した。監督も前作からの荒牧伸志が再登板、松本勝が新たに共同監督に加わった。
企画・製作には、ソニー・ピクチャーズと共に、日本の映像会社ルーセント・ピクチャーズエンタテインメントも参加する。ハリウッドのSF映画としてスタートした「スターシップ・トゥルーパーズ」シリーズだが、誕生から20年を経て日米合作映画の色合いを濃くしている。国内でも例の少ない、本格的な日米の共同プロジェクトになっている。企画・製作や制作においての日本の関与が強まっているのは、シリーズの日本での高い人気が背景にあるとみられる。
『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』は、米国ではこの夏、サンディエゴコミコンに合わせてプレミア上映された。さらにイベント上映を経てリリースされたが、本格的な劇場配給はしていない。
一方で日本では、2018年2月からKADOKAWA配給での公開となる。劇場で映画を楽しむ機会がより広がる。
『スターシップ・トゥルーパーズ』は1997年にポール・バーホーベン監督により実写化されたが、その後、第1作を含めて3本の実写映画が製作されている。
劇場映画4作目となる『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』はシリーズ15周年を機に、SOLA DIGITAL ARTSにより初のCGアニメーション映画となった。シリーズオリジナル作品のストーリーを引き継いでいたが、正史として扱うのかどうかはやや曖昧な位置づけでもあった。
しかし『レッドプラネット』では、実写版3本の脚本を担当した大物脚本家のエド・ニューマイヤーが復帰する。CGアニメーション映画2本が実写映画3本を正統に引き継ぐ位置づけもより明確になっている。
制作のSOLA DIGITAL ARTSは、2010年にプロデューサーのジョセフ・チョウ、監督の荒牧伸志らによって設立された。モーションキャプチャを活用したリアルなCGを得意としており、『アップルシード アルファ』などの代表作がある。
荒牧伸志監督は、2000年代以降にフル3DCG、トゥーンシェーディング、モーションキャプチャの技術を多用し、『APPLESEED』、『スターシップ・トゥルーパーズ:インベイジョン』、『キャプテン・ハーロック』などを監督している。この分野で日本を代表する存在だ。
『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』
http://sst-mars.jp/
監督: 荒牧伸志、松本勝
脚本: エド・ニューマイヤー
原作: 『宇宙の戦士』ロバート・A・ハインライン
企画・製作: ソニー・ピクチャーズ・ワールドワイド・アクイジションズ、ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント
制作: SOLA DIGITAL ARTS
配給: KADOKAWA
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