映画「ポケモン」最新作 米国で2日間限定上映、ポケモンカンパニーが実施

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 国内では2017年7月15日より全国公開したポケモンシリーズの最新映画『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』が、この秋に米国で上映される。海外のポケモンビジネスを統括するポケモンカンパニー・インターナショナルは、2017年11月5日(日)と6日(月)の2日間、全米で本作の上映イベントを開催する。
 上映は、ポケモンカンパニー・インターナショナルと劇場上映イベント大手のファントム・イベント(Fathom Events)が協力して実施する。近年、デジタルシネマのネットワークを活用して、日本アニメが映画館で大規模に上映されるケースが増えているが、これもそのひとつになる。一方、子どもの観客が多く見込まれることから、日本アニメのイベント上映に多い字幕ではなく、音声吹替えとなる。

 上映にあたっては、来場者向けに「ポケモン トレーディングカードゲーム」のカードが配布される。ピカチュウがサトシの服と帽子を着た姿になり、市販や配布はされていない今回だけの限定カードになる。
 米国ではトレーディングカードゲーム(TCG)は、日本以上に子どもたちに人気が高い。「ポケモン TCG」はそのなかで常に上位トップ3を維持しており、昨年夏からの「ポケモンGO」ブームもあり、劇場には多くのファンが足を向けそうだ。

 映画『ポケモン』は、ゲームやテレビアニメで人気が盛り上がった1999年に最初の映画が『Pokemon: The First Movie』としてワーナー・ブラザーズ(WB)配給にて全米3000スクリーン規模で公開された。これが興行収入8500万ドルを超える大ヒットになり、米国公開された日本映画の歴代1位を記録した。
 その後も2000年『ポケモン Pokemon: The Movie 2000』(配給WB)、2001年『Pokemon 3: The Movie』(配給WB)、2002年『Pokemon 4Ever』(ディメンションフィルム配給)と続いた。しかし、年々興行収入を落とし、2003年にミラマックス配給で『Pokemon Heroes』が200スクリーンで上映されたのが通常の劇場公開では最後になった。以降は、テレビスペシャルやBlu-ray、DVDでのリリースが続いている。

 そうしたなかで今回は、従来の配給会社に頼らずにポケモンカンパニーが自ら劇場上映に乗りだした点でも大きな動きとなる。米国上陸から20年近くとなり、最近は大人世代のポケモンファンの増加や、「ポケモンGO」のヒットによるキャラクターブランドのリバイバルも指摘される。
 時代を超えたキャラクター、ゲームそしてアニメとして、ポケモンがこれからどう生き残っていくのか。最新映画の劇場上映は、それを見据えた新しい施策ともいえそうだ。

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