アミューズとバンダイナムコホールディングスの映像音楽3社、ランティス、バンダイビジュアル、バンダイナムコライブクリエイティブが合同で主催した声優アーティストオーディション「ANISONG STARS」のグランプリが、このほど決定した。2017年8月19日に都内にて最終審査会が開催され、17歳の熊田茜音さんがグランプリを獲得した。
審査員のひとりシンガーソングライターの影山ヒロノブさんは、「僅差の接戦を制したのは、 熊田さんが本来もつ純粋さや透明感がみんなに伝わったからだと思います」とする。熊田さんは今後、4社のバックアップを受けて、2018年の声優アティストデビューを目指すことになる。アニメ業界では存在感の大きな4社だけに、大きなステージも期待できそうだ。
「ANISONG STARS」は、アニメを通じて世界に活躍できる声優アーティストと大きな目標を掲げて、2017年に初めて開催された。バンダイナムコホールディングスとアミューズの大手が手を組むビッグな試みとなっている。
それだけに3月からスタートしたオーディションには、14歳から25歳までの男女4846名が応募したウェブによる一次審査、東京・大阪・福岡の3都市で開催されたニ次審査。そして最終審査には24名が進み、面談、朗読、アカペラなどを通じて選考された。グランプリは厳しい競争を勝ち抜いてきた栄冠となる。
近年、アニメを主な活躍の場とした、声優やアーティストの人気はますます高まっている。同時に声の仕事と音楽の仕事のボーダレス化が進み声優アーティストに求められる能力も多様になっている。今回のオーディションも、そうした幅広い才能を広く求める一環と言っていいだろう。