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アプリゲーム「Fate/Grand Order」中国展開スタート ビリビリ動画が運営
- 2016/10/6
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国内で大ヒットするスマートフォン向けのアプリゲーム『Fate/Grand Order』が、2016年秋から中国でも展開する。9月21日に上海にてキックオフイベントが開催され、『命运冠位指定 – Fate系列首款正版手游』とタイトルされた中国版の展開スケジュールも発表になった。
9月29日にiOSにてまず先行リリース、さらに10月13日からは全機種でのサービスを開始する。中国版の運営は日本アニメの中国向け配信のビリビリ動画が行う。
イベントにはビリビリ動画取締役会長の陳睿氏のほか、日本での開発・運営を行うアニプレックス代表取締役社長の岩上敦宏氏、ディライトワークスのクリエイティブディレクター塩川洋介氏も参加した。中国展開への意気込みの高さをみせた。
「Fate」シリーズは、2004年にTYPE-MOONが発表したビジュアルノベル『Fate/stay night』をスタートに一大メディアミックスを展開する大ヒットだ。その世界はテレビアニメ、劇場アニメ、マンガ、小説、ゲームと様々な分野に広がる。
2015年夏にスタートしたスマートフォン向けのアプリゲーム『Fate/Grand Order』は、最新の大ヒットコンテンツである。「Fate」シリーズの世界観をボリュームたっぷりのストーリーとビジュアルでゲーム化し、今年夏にはダウンロード数が600万を突破した。「Fate」シリーズは中国でも人気が高く、中国版の展開はファンの間で高い関心を集めている。
なかでも今回、注目されるのは、中国展開をビリビリ動画が実施することだ。ビリビリ動画は2009年にスタートした動画配信サイトで、日本のニコニコ動画にも影響を受けた独自のインターフェイスで、特に中国のコアな日本アニメやマンガのファンに人気が高い。近年は、日本アニメの中国向けの配信ライセンスを獲得し、この分野に特化することで大手の動画配信サイトが多い中国で独自の存在感を発揮している。
アニメでは存在感のあるビリビリ動画だが、ゲームアプリ市場へ初進出となる。新事業の進出で大型タイトルを投入するのは大きな挑戦でもある。それでもアニメのコアなファンが多いビリビリ動画はゲームアプリでもターゲットの重なりは大きく、多くのユーザーの獲得が期待できる。アニメ配信と同様にゲームアプリの分野でも独自の立場を築くことが可能だ。
ビリビリ動画によれば、8月11日に始まった事前予約では、1ヵ月あまりで登録者数が300万人を超えたという。スマホユーザーの人数も世界で群を抜く中国だけに、その数がどこまで拡大するのかも関心を集める。