イマジカ・ロボット第1Q 増収でスタート、配信プラットフォーム向けサービス好調

ファイナンス決算

 映像制作やポストプロダクションの大手イマジカ・ロボットが、18年3月期を好調な業績でスタートした。連結売上高は210億7300万円と11.1%増となった一方で、前年同期は赤字だった営業利益と経常利益はそれぞれ6億4400万円、経常利益は6億6500万円に転換した。
 当期純利益は5300万円から16億4100万円に急伸したが、17年4月3日付で、IMAGICAティーヴィの全株式をWOWOWに売却した利益21億7700万円が計上されたことが大きかった。これにより放送事業から撤退することになり、映像制作とその技術サービス、システム、ポストプロダクションによりフォーカスする戦略が明確になった。

 実際に業績が好調だったのは、映画やドラマ、アニメ制作の映像コンテンツ事業、映像制作サービス事業である。メディア・ローカライゼーション事業も再構築の効果もあり、売上高が増加、営業損失も大幅に圧縮された。

 映像コンテンツ事業の売上高は52億2900万円(29.8%増)、営業利益は9200万円(81.5%減)と減少した。ドラマやテレビアニメの制作は増加したが、映画からの配分金収入が減ったためである。映像制作には実写映画・番組のロボット、アニメのOLMなどが含まれる。
 映像制作サービス事業は、売上高は66億8400万円(12.6%増)、営業利益は3億円(312.1%増)である。映像配信プラットフォーム向けのエンコードやデジタルシネマのサービスが好調となった。拡大する配信ビジネスの影響を受けている。
 映像配信プラットフォーム向けの好調は、メディア・ローカライゼーション事業にも表れている。配信サービス拡大する米国を中心に事業を牽引する。売上高は60億3100万円(24.4%増)、営業損失5600万円。
 映像システム事業は、売上高は34億1100万円(16.8%増)、営業利益は3億6300万円(68.7%増)。イメージング分野が減収減益であったが、システム販売、保守サービスが好調だった。

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