「海外映像セールスの基礎知識」、セールスから字幕、配信まで VIPOが9月に開催

講演

 特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)が、海外展開を目指す企業の担当者に向けたセミナーを9月7日(木)に開催する。「海外映像セールスの基礎知識セミナー」とタイトルし、映像コンテンツの海外販売のための知識を3部にわたり解説する。
 内容は、映像コンテンツのセールスの実際、英語字幕の発注について、さらに配信会社向けの字幕制作についてとなる。ベーシックな内容となっており、あらためて知識を確認したい担当者、そしてこれから輸出の仕事に携わるスタッフの双方で活用できそうだ。

 近年、エンタテインメントのボーダレス化が進み、さらにグローバル配信が広がるなかで、アニメやテレビドラマなど日本の映像コンテンツのニーズが増している。企業の間も、映像コンテンツの海外展開を目指す動きは強まっている。
 一方で、海外向けのセールス担当者は、数が限られており、その経験を共有できる機会も決しておおくない。今回のセミナーはそうした、グローバル時代のニーズに応えるものと言えそうだ。

 海外映像セールスを担当する山下良幸氏は、古くから世界各国にアニメを販売し、多くのノウハウを持つ東映アニメーションの海外営業を担当している。今回は、東映アニメーションの海外展開の歴史と概況、海外マーケットの現状とトレンド、海外セールスの基本的な流れを紹介する。
 字幕制作は、これまでは番組購入側がつけることも多かったが、現在は当初より字幕をつけて販売することも多い。その字幕制作の目的や費用、スケジュール感の実際を解説する。さらに配信向けの販売が増加する中で、配信のための字幕制作のセミナーを設けている。

 全体で3時間半とやや長めになるが、それだけに豊富な内容になっている。参加費はVIPO会員所属の場合は3000円、一般は5000円 (ともに税込)。詳細はVIPOのサイトにて確認出来る。

「海外映像セールスの基礎知識セミナー」
https://www.vipo.or.jp/news/14400/
日時: 2017年9月7日(木)14:30~18:00
場所: 映像産業振興機構(VIPO)(東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル2F)

第1部「海外映像セールスとは」
 山下良幸(東映アニメーション営業本部ライセンス事業部長代理兼海外営業室長)
第2部「英語字幕発注の基礎知識」
 石井清猛(日本映像翻訳アカデミー 映像翻訳チーフディレクター・講師)
第3部「グローバル配信時代における字幕制作」
 浅川奈美(日本映像翻訳アカデミー経営企画・プロデューサー・講師)

参加費: 一般5,000円(税込) 事前申込制・先着順)
主催: 映像産業振興機構 協力: 日本映像翻訳アカデミー

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