国際見本市TIFFCOM、オンライン開催で参加者3日間1935人20%増加

映画

 2021年10月30日から第34回東京国際映画祭が東京の日比谷・有楽町地区で開催されている。これと並行して、もうひとつ映画に関係する国際イベントが実施された。11月1日から3日までオンライン開催となった映画・映像番組など国際コンテンツ見本市「TIFFCOM 2021」だ。
 2年連続でのオンライン国際見本市となったが、昨年を上回る活況となった。参加者は世界52ヶ国・地域で昨年の45を超え、参加者総数も昨年の1604人を20%以上となる。出展団体数の313も昨年の250を大幅に超える。

 TIFFCOMは東京国際映画祭の併催マーケットで、映像関連の国際見本市ではアジアを代表するひとつである。通常は東京国際映画祭と時期を合わせて都内で実施されるのだが、新型コロナ感染症対策もあり、海外から日本への入国が難しいこともあり2年連続のオンラインマーケットになった。
 それでも参加者が昨年を大きく上回ったのは、前回の経験を活かし、オンラインでも円滑なビジネスを目指した機能のアップなどが理由だ。当初からオンライン開催を前提に準備を進めた成果である。
 
 見本市で実際されるビジネスセミナーは、全て収録で実写・ドキュメンタリー・アニメーション、そして中国・ロシアなど様々なテーマで15作品を用意。バイヤー向けのスクリーニング作品も73作品から104本に増えた。ギャップファイナンスに特化したピッチ企画「Tokyo Gap Finance Market」には97のエントリーがあり、20企画が紹介された。コロナ禍で萎縮するコンテンツ取引の活性化に一役買ったかたちだ。
 2022年の開催や、そのかたちはまだ発表されていない。しかしリアルの見本市に戻ったとしても、今回の経験は、よりインフラの充実した国際見本市の構築に積極的に活用されそうだ。

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