アニメ・オブ・ザ・イヤー作品賞に「シン・エヴァ劇場版」「呪術廻戦」

アニメ・オブ・ザ・イヤー

 東京アニメアワードフェスティバルに合わせて実施される「アニメ・オブ・ザ・イヤー」の各受賞者・受賞作品が発表された。劇場映画部門作品賞には 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、TVシリーズ部門 には『呪術廻戦』が選ばれた。いずれも2021年に大ヒットとなり、アニメ業界を盛り上げた作品だ。
 「エヴァンゲリオン」シリーズの劇場版では、2008年にも『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』で受賞している。またファン投票によるアニメファン賞は『アイドリッシュセブン Third BEAT!』だった。

 個人部門では 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』から原作・脚本部門と監督・演出部門で庵野秀明氏が選ばれている。
 アニメーター部門は『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』でキャラクターデザイン、総作画監督の松島晃氏。美術・色彩・映像部門も撮影監督の寺尾優一氏、音響・パフォーマンス部門でも音楽の梶浦由記氏と椎名豪氏のふたりが同作からだ。作品賞とはならなかったが、『劇場版 鬼滅の刃』の高い評価が窺える。梶浦由記氏は2018年に続き2度目の受賞となる。
 
 「アニメ・オブ・ザ・イヤー」は、2002年の東京国際アニメフェアから始まるアニメアワードである。2014年から東京アニメアワードフェスティバルに引き継がれ、部門構成なども変えながら今年で20年を迎える。
 過去1年間に公開された商業アニメから最も優れた作品から、アニメ業界などで働くプロデューサー、クリエイター、メディアなどの投票によって決定する。2021年度は2020年10月1日~2021年9月30日の間に公開・放送・配信された作品を対象としている。対象作品は近年のアニメーション制作の増加も反映して446作品もの数となっている。
 授賞式は2021年3月11日(金)~14日(月)まで、東京都・豊島区池袋で開催される東京アニメアワードフェスティバルにて行われることになりそうだ。

東京アニメアワードフェスティバル2022
https://animefestival.jp/ja/

【作品賞】
劇場映画部門 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
TVシリーズ部門 『呪術廻戦』

【個人賞】
原作・脚本部門 庵野秀明            
監督・演出部門 庵野秀明
アニメーター部門 松島晃
美術・色彩・映像部門 寺尾優一
音響・パフォーマンス部門 梶浦由記/椎名豪

【アニメファン賞】
『アイドリッシュセブン Third BEAT!』

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