ランティスが「アニソン」楽譜ブランド開始 デジタル販売で1曲350円

「L SCORE(えるすこ)」

 アニメファンの間では、近年、ますますアニメ音楽(アニソン)が盛り上がっている。アニソンを聞いたり、ライブに行くだけでなく、自ら歌い、時には演奏をする人も少なくないのでなないだろうか。なかにはバンド組んで仲間と楽しむこともあるだろう。
 そうしたなかアニメ音楽を代表するメーカーであるバンダイナムコアーツの「ランティス」レーベルが、自社が取り扱う楽曲の楽譜(スコア)を、広く世の中に発信していくことを明らかにした。この2月にレーベル公式楽譜ブランド「L SCORE(えるすこ)」を設立、2月7日よりアニソンの公式アレンジ楽譜を中心に提供を開始する。「L SCORE」のブランドを立てることで、幅広い認知を目指す。

 第1弾は2006年に大ヒット、ネット上に演奏動画などが多数あがったことでも知られるテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の「God knows…」。そして女性から支持の高いテレビアニメ『アイドリッシュセブン』オープイング主題歌「WiSH VOYAGE」、大ヒット映画『ガールズ&パンツァー 劇場版』主題歌「piece of youth」といった人気楽曲が揃った。
 その後も様々な作品から楽曲が登場する。またブランド発足記念として『アイドリッシュセブン』のVISUAL SCOREを発売する。こちらは2月、3月に開催されるアイドリッシュセブンオーケストラコンサートの会場にて数量限定で先行販売となる。

 レーベルが目指すのは、「ランティス」の楽曲をより身近に感じてもらうことにある。そのためオリジナル楽曲を作曲家が監修したピアノソロのアレンジスコアを中心に用意する。演奏もしやすくすることで、手軽に楽しめる。
 さらにジャケットをつけ、これにアニメのキャラクターやロゴ、あるいはアーティスト写真などもつける。デザイン性の高さも、オフィシャル楽譜ならだ。

 楽譜専門配信サイトのほか、電子書籍でも販売する。スマートフォン、タブレット、パソコン端末などから購入できる。楽譜は1曲350円(税別)が中心と、手を出しやすい価格だ。
 ランティスでは、今後は楽譜販売だけでなく、アニソンを中心に据えた幅広い事業展開を目指す。ファンの演奏機会となるイベント実施や、演奏動画投稿などを活用した次世代のクリエイターやミュージシャンの発掘・育成もそのひとつだ。アニソンを「聞く」「歌う」「演奏する」ことで、多角的に広げていく。

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