『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』、『火の鳥』など。日本のみならず、世界で人気の高い手塚治虫のマンガが、さらにその領域を広げることになる。東南アジアのなかでも今後の成長がとりわけ期待出来るミャンマー連邦共和国で、手塚治虫作品の翻訳リリースがされることになった。
プロジェクトを手がけるのは、アジアでのビジネス開発やコンテンツ事業に取り組むウェッジホールディングス。同社がミャンマーに持つ連結子会社Group Lease PCL.の出資企業Bagan Innovation Technologyがビルマ語での出版を手がける。
ウッジホールディングスは、アジアの新興国でのコンンテンツビジネスの開発を進めている。これまでも東南アジア各国でトレーディングカードゲームの体験会といったイベントの開催、モンゴルのマンガ家とのプロモーション契約を締結している。
今回は手塚治虫にマンガのライセンスを管理する手塚プロダクションとウェッジホールディングがビルマ語翻訳の電子書籍出版権を取得した。翻訳の第1弾は、手塚の傑作のセレクト集である「週刊:手塚治虫マガジン」となる。まず、手塚の作品世界の広がりから知ってもらおうとの試みだ。2017年10月にに創刊号の出版を予定している。
翻訳・出版をするBagan Innovation Technologyは、 ミャンマーの電子書籍プラットフォームの有力企業である。ネットインフラがまだまだ十分でない同国で、550万人を超えるアクティブユーザーを持つ。電子書籍ユーザーだけでも70万人以上と、ビジネスの広がりが期待できる。