フィギュアの壽屋、筆頭株主にテレビ朝日 資本業務提携を発表

壽屋テレビ朝日

 キャラクターフィギュアやプラモデルの老舗メーカー壽屋が、放送大手のテレビ朝日と資本業務提携を結ぶことになった。2023年12月13日付で、テレビ朝日が壽屋の発行済株式の12.6%に相当する106万株を約19億2500万円で取得する。
 多摩信用金庫(持株比率4.27%)、西武信用金庫(同4.27%)、三井住友銀行、三菱 UFJ 銀行、山梨中央銀行、さらにいっこう社(2.58%)の保有株式を取得する。壽屋の取引先銀行が政策保有していた株式を中心に譲渡を受けるかたちだ。
 テレビ朝日の持株比率は12.6%と必ずしも高くないが、現在株主第1位で代表取締役の清水一行氏、第2位の立飛ホールディングスを超えて筆頭株主になる。経営においての存在感は高そうだ。

 壽屋は1953年に東京都立川市で設立された70年の歴史を持つ老舗企業。人形や玩具を出発点に、1980年代後半からはハイクオリティのプラモデル、フィギュアの会社として成長した。
 現在は日本のアニメやゲーム、さらに米国のスター・ウォーズやワーナー・ブラザースなどのキャラクターなどを中心に手がける。日本だけでなく海外でも知名度が高く、コミコンなどの海外大型イベントにも積極的に参加する。『フレームアームズ・ガール』ではアニメ製作に進出し、キャラクター創出も積極的だ。
 2017年には東京証券取引所スタンダード市場へ上場した。2023年6月期の売上高は180億9900万円、営業利益26億1400万円、当期純利益17億5700万円と、安定して売上げと利益を生み出している。

 テレビ朝日との資本業務提携で、壽屋は順調な事業拡大を基盤にさらなる成長を目指すとしている。メディア・放送業界で実績のあるテレビ朝日と連携することで、オリジナルIPの創出や拡充、新領域への事業展開が可能になる。
 テレビ朝日にとっては、商品開発に実績のある壽屋と協力することで映像づくりだけでなく、アニメやキャラクターの二次展開が強化できるのがメリットだ。
 今後両社は、オリジナルIP・コンテンツとそのニ次利用の共同開発、両社の保有するIP・コンテンツの商品化やメディアでの活用、メタバースなど新領域でのビジネス展開、人事交流などに取り組む。

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