一般社団法人日本レコード協会は、2017年2月21日に、2016年の音楽の有料配信売上げを発表した。2016年1月から12月までの売上高は、528億8600万円と前年比で12%増と二桁の伸びだった。3年連続の増加となる。
シングルトラックの配信が174億5700万円(8%減)、音楽ビデオの配信が4億4800万円(21%)と減少したが、サブスクリプション(定額課金)サービスの利用が拡大し、市場の成長を支えた。サブスクリプション売上は61%増の200億300万円、初めて200億円を超えた。若い世代を中心とした音楽の楽しみかたが、音楽配信マーケットにも影響を与えている。
日本レコード協会は、先にCDなどの音楽ソフトの2016年の生産実績金額も発表している。こちらは2457億円と前年比3%減だった。
音楽ソフトの生産額と、今回発表された音楽有料配信の売上げ529億円を合算する2986億円になる。こちらは前年比1%となる。音楽市場全体では、2016年はほぼ前年並みだったと言えそうだ。