「劇場版 黒子のバスケ」、公開9週目で興行収入10億円を突破

映画ビジネスのニュース

 2017年3月18日に松竹系で全国公開した『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』の興行収入が、5月15日に10億円の大台を突破した。興行収入は10億792万5300円、観客動員数は75万2856人。
 公開館数は中規模で、週末興行ランキングでトップ10に入ったのは初週末6位のみであった。しかし息の長い人気で、公開第9週、59日目に、大型映画並みの興行収入10億円に到達した。
 2017年公開のアニメ映画の興行収入10億円超えは、『名探偵コナン から紅の恋歌』、『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』、『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』、『映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』に続く5本目。毎年シリーズ公開する定番作品以外では、『劇場版 ソードアート・オンライン』から続き2本目だ。

 『黒子のバスケ』は、マンガ家・藤巻忠俊が2009年から2014年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載したバスケットボールマンガを原作としている。単行本は累計3000万部を超える大ヒット作である。2012年にテレビアニメシリーズがスタートし、3期(全75話)にわたり放送された。これが女性ファンを中心に多くのファンの心を掴んだ。
 テレビシリーズ終了後の2016年下期には、それを再編集した3部作「黒子のバスケ ウインターカップ総集編」をイベント上映している。『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』は、満を持して完全新作となる。一連のプロジェクトを締めくくる位置づけでもあり、ファンの気持ちを盛り上げるのに成功した結果が数字に現れた。

 興行からすでに9週目を」迎えるが、配給では引き続き興行に積極的だ。5月20日からスタートする10週目に追加入場者プレゼントの企画を実施する。7週目の入場者プレゼントとして好評を博した「スタッフ&キャストメッセージシート」を再配布する。
 さらに5月25日には、大ヒットロングラン記念として、東京・新宿ピカデリーにて舞台挨拶付き応援上映を実施する。当日は本作に出演する声優のなかから、小野賢章、小野友樹、神谷浩史が出演する。人気声優の登場に大きな盛り上がりをみせそうだ。

「劇場版 黒子のバスケ LAST GAME」 
公式サイト http://www.kurobas.com/

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 「アニメーションの表現」
     2023年10月23日から11月1日まで開催されている第36回東京国際映画祭は、昨年より上映本数、…
  3. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
     日本を代表するアニメーション作家として、いま“和田淳”を筆頭に挙げる人は多いだろう。2010年に『…
ページ上部へ戻る