2019年1月12日(土)に全国公開となった『劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」II.lost butterfly』が猛烈なスタートダッシュを切った。公開初週末2日間の興行収入と動員が、全上映作品のなかでランキング1位となった。
3部作の第2章にあたるが、週末興行収入ランキング1位は2017年10月公開の『I.presage flower』に続いて2度目だ。
本作の公開時の館数は131館。通常の映画興行の週末ランキングでは、300館から400館の大規模公開の作品がトップを占めることが多い。
年末年始明けの大作映画が少なくなる時期ではあるが、劇場のキャパシティや回転率を考慮すれば、130館あまりの中規模公開での第1位は快挙である。週末『「Fate/stay night [HF]』を公開した劇場は、どこもかなりの混雑であったに違いない。
ランキング1位だけでなく、実際に興行収入の数字も大きくなっている。1月12日と13日の2日間の興行収入は4億9050万6195円、動員数は27万6795人だった。さらに成人の日で連休となった月曜日も数字を伸ばし3日間の興行収入は6億284万1741円、動員数36万3080人である。公開からわずか3日間で6億円を超えるヒットになった。
これらの数字は第一章の週末成績を上回っている。興行収入では前作の4億1305万8040円の対比118%、動員比は24万7510名対比で112%となる。コアファン向けのアニメ映画としたはかなり高い数字だ。第1章の最終的な数字は15億円を超えているから、第2章がさらにこれを上回ってくる可能性もある。
『劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]』は、TYPE-MOOのビジュアルノベル「Fate/stay night」の映像化シリーズのひとつ。かねてより熱狂的なファンを多く持っていたのに加えて、シリーズから派生したスマホアプリゲーム『Fate/Grand Order』の大ヒットでさらにファンを増やしている。
『Fate/stay night』の劇場アニメ化は2006年のバージョン以来2度目となるが、こちらも熱心なファンが多いufotableがアニメーション制作をする。3部作ではあるが公開ペースには余裕があり、第2章は前作から1年3ヵ月後となった。
また第2章の公開と同時に、最終章の公開予定時期も発表になっている。『劇場版「Fate/stay night [Heaven‘s Feel]」III.spring song』とタイトルして2020年春を予定する。こちらの第2章の公開から1年以上の後になる。じっくり時間をかけてハイクオリティ、それがシリーズの人気を支える理由のひとつにもなっている。
[公開初週末2日間]
興行収入 4億9050万6195円
動員数 27万6795人
[公開3日間]
興行収入 6億284万1741円
動員数 36万3080人