テレビ東京HD通期決算 アニメは引き続き伸長、「NARUTO」「BLEACH」が海外好調

ファイナンス決算

 テレビ東京ホールディングスは、2017年5月12日に2017年3月期の通期決算を発表した。売上高は連結で1426億7900万円と4.7%の微増、一方で営業利益は63億9400万円(12.1%減)、経常利益は67億9300万円(11.1%減)、当期純利益は42億8600万円(8.9%減)だった。
 地上波放送事業、放送周辺事業、インターネット・モバイル事業がいずれも増収増益で好調だった。BS事業が増収減益となった。

 アニメ事業は好調だ。アニメ事業は地上波放送事業のソフトライツ収入に含まれるが、売上高は169億6200万円と15.1%増となり、前年に引き続き過去最高を更新した。粗利益も61億2800万円と25.3%増という大きな伸びだ。
 『NARUTO』、『BLEACH』の海外向けの配信、ゲームライセンスが好調で全体を牽引した。前年好調であった『妖怪ウォッチ』の落ち込みをカバーした。

 配信向けのライセンスは、アニメだけでなく実写ドラマでも拡大している。なかでも深夜ドラマは『孤独のグルメ』、『勇者ヨシヒコ』などが、国内外への配信売上げを伸ばした。ライツ収入一般は売上高53億4000万円(72.7%増)、粗利益29億5000万円(120.7%増)ととりわけ好調だ。
 映画事業収入は売上高4億3300万円(25.5%減)、粗利益7500万円(7.6%増)。『超高速!参勤交代』、『ローカル路線バス4K』が主要作品である。
 アニメを含むライツ事業は、売上高238億5900万円(21.9%増)、粗利益は95億8600万円(43.6%増)と好調である。利益率が高いこともあり、テレビ東京ホールディングスにとっても中核事業のひとつになってる。

 またCS放送のグループ会社エー・ティー・エックスもライツ売上げを伸ばしている。アニメ専門チャンネル「AT-X」の加入者減少にも関わらず、売上高は59億7300万円と前年同期比で11.0%増である。製作出資作品が好調のうえ、広告関連売上げやライツが想当初見通しを大きく上回った。
 音楽出版でも、『おそ松さん』、『銀魂』を中心に、アニメ関連楽曲の印税収入が順調だったとしている。多方面でアニメの活用が広がっている。

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