音楽映像を世界に、ソニーミュージックが米国ファニメーションで配信開始

「FLOW超会議 2020 ~アニメ縛りリターンズ~」

 近年はDVDやBlu‐rayの売上げ上位を占めるなど、映像業界で音楽関連コンテンツの存在感が大きくなっている。そうした音楽映像コンテンツを日本だけでなく世界に発信しようとソニーミュージックがグループの海外配信プラットフォームを活用する。
 米国現地法人でアニメ事業を手がけるファニメーションは、11月13日より自社配信プラットフォームで「FLOW超会議 2020 ~アニメ縛りリターンズ~」の世界独占配信を開始した。イベントはこれまで数々のアニメとタイアップしてきたFLOWがバンド結成15周年を記念して2018年に実施したライブツアーからのもの。国内で音楽・映像ソフトの企画・制作をするソニー・ミュージックレーベルズが、配信をとりまとめる。

 配信はまず米国、カナダ、イギリスでスタート。年末までにファニメーションは、ラテンアメリカの2大国メキシコとブラジルにもストリーミングサービスを広げる予定だ。
 フランスのグループ会社ワカニムの運営するWakanim.TVでも、フランス、ロシア、デンマーク、スカンジナビアで配信を実施。さらにオーストラリアとニュージーランドでは、やはり現地のグループ会社マッドマンの運営するAnimeLabで展開する。文字どおり世界各地で配信されることになる。

 ソニーグループは近年、映像・音楽・ゲームなどエンタテイメント分野が急成長し、事業の中核のひとつになっている。そのなかで2017年に海外アニメ事業強化を目的に買収したのがファニメーションである。現在はファニメーション・グローバル・グループとして配信サービスや映画などのビジネスを広い地域で手がけ、日本アニメに関する世界トップ企業のひとつになっている。
 ファニメーションの配信はこれまで日本アニメに特化してきた。しかし配信ビジネスの成長と伴に人気アニメの獲得競争は激化しており差別化も厳しくなっている。音楽映像の投入は、ファニメーションならではのオリジナリティを打ち出せそうだ。
 ソニーミュージックにとっても、人気の高いアニメを入口に日本のアーティストや音楽を海外で切り拓くことが可能になる。ファニメーションのネットワークをアニメ・映像でも活用し、グループのシナジー効果も目指すことになる。

 FLOWは5人組のロックバンドで1998年に結成された。アニメとのタイアップ楽曲が多く『NARUTO-ナルト-』や『コードギアス反逆のルルーシュ』のオープニングテーマなどヒット曲は数え切れない。海外活動も熱心で国外ライブは19ヶ国58公演を超えるほどだ。海外のアニメファンにも人気が高く、馴染みの存在だ。

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