「ID-0」、サンジゲンによる新たなフル3DCGのTVアニメシリーズに

テレビ

 2016年8月に制作が発表されていたオリジナルアニメ『ID-0(アイディー・ゼロ)』が、テレビシリーズであることがこのほど明らかにされた。2017年4月より、TOKYO MX、サンテレビ、KBS京都、BS11で放送を開始する。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』や『プラネテス』などで知られる谷口悟朗を監督に起用、シリーズ構成・脚本に黒田洋介、キャラクター原案に村田蓮爾といった豪華スタッフが目を惹く。さらにアニメーション制作は、CGスタジオのサンジゲンがフル3DCGで手がけるのが話題だ。

 『ID-0』はアニメのために新たに企画された完全オリジナルシリーズとなる。テレビアニメのオリジナル企画をサンジゲンが手がけるのは、2016年に全24話で放送された『ブブキ・ブランキ』『ブブキ・ブランキ 星の巨人』に続くものだ。引き続きセルスタイルのフルCGアニメに挑戦する。

 サンジゲンは2006年に設立されたCGアニメスタジオ。数々のアニメ作品のCGパートを手がけたのちに、2012年の『009 RE:CYBORG』のセルスタイルの3DCGアニメの映像表現で一躍注目を浴びた。
 その後、『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』では、フルCGでは難しいとされた30分枠の深夜アニメに挑戦。これが大ヒットになった。国内のCGアニメシーンを引っ張る一角だ。
 さらに2016年の『ブブキ・ブランキ』では、原作から生みだすオリジナル企画を手がけた。CGアニメスタジオが不得意としてきた企画・プリプロダクションでも、高い実力があることを示した。総合的なアニメ製作会社へと進化を遂げている。

 『ID-0』でも、こうしたサンジゲンの動きは続く。2017年4月からは、やはりセルルックのCGを大きく取り入れた東映アニメーションの『正解するカド』の放送もスタートする。CG、デジタルアニメーション時代の到来を感じさせる2017年の春になる。

『ID-0 (アイディー・ゼロ)』
http://id-zero.com

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