テレビ東京HD第3四半期は増収減益 ドラマ・映画の配信事業が急伸

ファイナンス決算

 テレビ東京ホールディングス(テレビ東京HD)の2017年3月期第3四半期が、2017年2月3日に発表された。売上高は1067億6700万円と6.2%増だったが、営業利益は57億1300万円(13.1%減)、経常利益は60億3200万円(11.9%減)、そして当期純利益は37億3100万円(13.1%減)と利益では減少だった。
 放送収入や番組販売が横ばいのなか営業費用が増加している。期間中には、テレビ東京、BS11などのグループ主要企業の新社屋移転もあり、一時的な費用の拡大も影響したと見られる。

 地上波放送事業の売上高は841億7300万円(6.4%増)、営業利益は54億5700万円(38.8%)増。ソフトライツが好調だった。
 BS事業は売上高117億8600万円(2.9%増)、営業利益が9億5900万円(31.0%減)。新番組の製作費用が増加した。
 テレビ東京コミュニケーションズが中心となるインターネット・モバイル事業は、クロスメディア広告、さらに動画配信関連が好調であった。売上高は40億1900万円(21.4%増)、営業利益は3億4000万円(46.2%増)である。

 今回の決算でとりわけ注目されるのは、ライツ事業の好調ぶりである。ライツ事業全体で売上高178億3500万円(28.9%増)、営業利益73億1500万円(44.1%増)と高い伸びを見せている。
 今期はこれまでライツ事業の核となってきたアニメに加えて、実写ドラマが大きく成長しているのも理由である。ライツ(一般)の第3四半期までの売上は39億9200万円と前年同期のほぼ2倍、利益は22億700万円と2.6倍にもなっている。

 テレビ東京HDによれば、2017年4月に始まったAmazonと連動した深夜ドラマの配信権料が好調であった。深夜ドラマの過去作品は配信でよく観られ、収益に貢献した。また『孤独のグルメ』『勇者ヨシヒコ』のDVD販売、アジア向けの番組販売も売上げ増につながった。これまで海外向けの番組販売といえばアニメが多かったが、深夜ドラマへの需要を開拓しつつあるようだ。
 配信は『ローカル路線バス4K』を中心に映画事業でも好調であった。映像作品の配信からの収入が、急激に成長していることを感じさせる。

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