「弱虫ペダル」も「刃牙道」も連載と同時 「週刊少年チャンピオン」電子版が雑誌と同日発売

「週刊少年チャンピオン」電子版

 秋田書店は2017年1月より、同社発行の主力マンガ雑誌「週刊少年チャンピオン」と「別冊少年チャンピオン」のデジタル版の紙版との同日発売をスタートした。同日発売の第1号は2017年1月12日発売の「週刊少年チャンピオン」7号と「別冊少年チャンピオン」2月号になる。「週刊少年チャンピオン」は毎週木曜日、「別冊少年チャンピオン」は毎月12日に新刊をリリースする。
 「週刊少年チャンピオン」は2016年3月より既に電子版の発売を行っていたが、一年を待たずに同日配信に移行する。紙とデジタルを同等に展開することで、利用の拡大するデジタル版で読者をより多く獲得することを目指す。
 ライバル誌では集英社の「週刊少年ジャンプ」が2014年に、講談社の「週刊少年マガジン」が2015年に、そして2016年には小学館の「週刊少年サンデー」が、デジタル版と紙版の同日発売を始めている。「チャンピオン」はこれに少し遅れたかたちとなったが、老舗に少年マンガ誌の同日発売が出揃った。

 「週刊少年チャンピオン」は、今から48年前の1969年に創刊した老舗のマンガ雑誌。水島信司の『ドカベン』や、手塚治虫の『ブラック・ジャック』などのヒット作を次々に世に放ってきた。
 老舗であると同時に、現在も最新の人気作品が多い。渡辺航の『弱虫ペダル』はアニメ化や舞台化された人気作品、女性読者の開拓にも一役買っている。こちらもアニメ化が決定している『グラップラー刃牙』の続編『刃牙道』、『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』、『毎度!浦安鉄筋家族』もある。
 デジタル版は、電子書籍の国内主要15プラットフォームで購入可能。多くの書店では紙版の税込280円と同程度の価格となっている。

 「別冊少年チャンピオン」は、比較的歴史が新しい。2012年に「週刊少年チャンピオン」と連動するかたちで創刊された。『弱虫ペダル SPARE BIK』(渡辺航)、『みつどもえ』(桜井のりお)、『トウツミ』(此元和津也)などが連載されている。

 同日発売開始に合わせて、秋田書店では読者拡大を狙ったキャンペーンも実施する。「週刊少年チャンピオン」7号と8号のデジタル版に、合計1300ページ超もの特別コンテンツが付録する。通常の連載に加えて、7号には全連載作品の第1話を、 8号には第2話を収録する。新たな読者がより入りやすくする。
 秋田書店では、紙と電子の垣根をなくし、 連載作品をより早くより多くの読者に届けすることで、新旧の読者により一層楽しめる雑誌作りをするとしている。

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