アニメIPに特化、モブキャストが投資運用会社設立に向け準備室設置

ファイナンス決算

 ゲーム企業のモブキャストが、日本のアニメIPに特化した投資ファンドを2017年の上半期を目途に立ち上げることを発表した。すでに2016年11月に開催された第3四半期決算説明会でファンドの概要は言及されていたが、今回、パートナー企業となる中国のLUN PARTNERSとのジョインベンチャーの設立合意が明かされた。

 両社は2017年上半期中に投資運用会社を設立し、「JP IP GLOBAL ASIA FUND(仮)」の運用を目指す。ファンドは30億円規模を想定している。両社が準備室を設置し、ファンドの募集活動を開始する。
 ファンドは(1)アニメ作品のゲーム化権の取得、(2)アニメ製作委員会への投資、(3)ゲーム開発プロジェクトへの投資を実施する。製作委員会への出資など通じたゲーム化権の取得とそれを活用したゲーム開発の双方を対象にしているのが特徴だ。

 モブキャストはスマートフォン向けゲーム開発・運営の有力企業。『【18】キミト ツナガル パズル」』や『激闘!ぼくらのプロ野球!』といったヒット作がある。現在、スマートフォン向けのゲームは、ゲーム間の競争が増している。こうした中で、人気アニメを活用したゲームが力を発揮しているが、モブキャストはここに目をつける。さらにファンドを設立することで、投資規模を拡大する。また製作委員会に直接投資することで、有力タイトルのライセンスの獲得を目指す。
 LUN PARTNERSは、中国・上海に本拠を持つ投資管理会社で、金融・教育・エンタテインメントの テクノロジーを中心に投資する。モブキャストはLUN PARTNERSと手を組むことで、日本のエンタテイメント分野に関心を寄せる中国の投資資金を呼び込む狙いがあると見られる。

 モブキャストはこれ以外でも、2017年以降、積極的なビジネス展開する。16年12月29日には『モンスターストライク』の開発などで知られる岡本吉起氏がプロデューサーとなるゲーム開発会社でらゲーが、同社株の約3%を取得したことも発表している。でらゲーはモブキャストの株主第2位となる。モブキャストとでらゲーは、RPGゲーム「Project OK(仮称)」を共同開発している。
 またモブキャストは、17年12月に大和証券を引受先に新株予約権を発行、約11億6200万円を調達した。こちらも新規ゲームの開発費、大型IPの取得費などに充てるとしている。

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