
日本アニメ配信の世界大手クランチロールが、マンガ配信に本格的に乗り出している。事業戦略の一環として、コンテンツ配信システムの開発・運営のLink-Uグループに出資し、業務提携をする。
Link-Uグループが第三者割当で新たに株式を発行、その全株式をクランチロールの日本法人であるクランチロール株式会社が引き受ける。発行価額は856円、クランチロールの払い込み総額は9億1700万円。払込み後は、クランチロール株式会社の持ち株比率は7.03%と第5位の株主になる。Link-Uグループの2026年7月期の売上高は48億円、事業投資が先行しており、営業損失3億8200万円、当期純損失5億2000万円だった。
Link-Uグループは2025年10月にリリースされた日本マンガの海外配信プラットフォーム「Crunchyroll Manga」の開発と運営を担当している。今後は「Crunchyroll Manga」の展開を中心に、海外事業の拡大を図る。
クランチロールはソニーグループで、アニメのグローバル事業を担当する中核会社。米国ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとアニプレックスが共同出資する。
2006年にスタートした日本アニメの動画配信は、アニメ分野では世界最大で有料会員は2100万人を超える。近年は映画配給やキャラクター事業など事業領域を急拡大している。マンガ事業はそのひとつで、出版社や出版レーベルを超えた有力なグローバル配信プラットフォームがないなか、「Crunchyroll Manga」でこの分野に進出する。プラットフォーム事業ではユーザーに使いやすいインターフェース、安定した運用が必要となるが、その部分をLink-Uが担う。
Link-Uは2013年に設立、2024年に現在のグループ体制に移行した。独自のテクノロジーを基盤にコンテンツ分野プラットフォーム業務を得意とする。マンガやWebtoonの制作やマーケティングも展開する。
特にマンガ分野の海外向けプラットフォームに強みを見せる。「Crunchyroll Manga」のほか、集英社の「MANGA Plus by SHUEISHA」、スクウェア・エニックスの「Manga UP!」でも実績を重ねている。国内外の有力企業の協業で、さらなる成長を目指すことになる。










