
■総動員数15万6000人、過去最高
2026年3月28日から31日まで、東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2026」は大盛況と共に幕を閉じた。主催するAnimeJapan 実行委員会によればファン向けのパブリックデイ(28日、29日)2日間の来場者数は約15万6000人にもなった。2025年の15万2400人を超えて過去最高の動員となる。
会場となった東京ビッグサイトでは、施設改修のためこれまでと異なり東1~3が使用出来ず、東ホール4~6、7~8、さらに南ホールを利用した。会場が細かく分断されたかたちとなったが、過去最高の130以上の出展ブース、50のオフィシャルステージイベントなどが盛り上げた。
2026年は例年にも増して大型企業ブースが目立ったのが特徴だ。アニプレックス、東宝、KADOKAWA、トムス・エンタテインメント/セガ フェイブのように、ブースに導線をつけてウォークスルーで見せていく演出が目立った。ブースというよりも、パビリオンと呼びたくなる仕様だ。
ブース内にライブステージを設けるのも見慣れた風景になった。各社が2日間にわたり声優など多数のトークが繰り広げ、多くのファンを集めて人気を呼んでいた。
10年ほど前であれば、ブース全景を含めて展示物の撮影はどこも厳しく禁止していたが、いまは様変わりしている。各社はSNS映えするスポットをいくつも用意して、逆にネットでの拡散を狙う。ファンのほうもリアルとネットで楽しめる場として、会場に足を向ける。それが動員更新の原動力ともなる。
■新人クリエイター大賞やProduction Works Galleryでクリエイティブフォーカス
華やかなステージイベントや各社出展ブースの一方で、アニメ業界のクリエイティブ振興などにも取り組んでいるのがAnimeJapanの特徴だ。ひとつは毎年、実施している「Production Works Gallery」である。パネル展示を中心にアニメのお仕事を紹介する。今年は「プロデューサー」にスポットを当てた。役割の異なる様々なプロデューサーの仕事を、現場の声から紹介した。アニメの仕事を目指す若者に向けた企画である。
さらに2026年からの新しい試みとして、「AnimeJapan新人クリエイター大賞2026」が実施された。若手クリエイターを対象にオリジナルアニメを募集し、優れた作品を顕7部門で顕彰する。グランプリには、京都精華大学 マンガ学部・アニメーション学科の原優衣さんの『AnimeJapan特別賞『POLICE MEN』が選ばれた。またクランチロール賞/AnimeJapan特別賞には、HAL名古屋CG・デザイン・アニメ4年制学科の村尾来輝さんの『この街と、共に』が選ばれた。
受賞した作品には京都精華大学、HAL名古屋、HAL東京、HAL大阪、東京工芸大学からと美術大学、専門学校の学生によるものが並んだ。今後、アニメ業界に進路を進める多くの才能をサポートすることが明確であった。
コンテストはアニメの海外配信プラットフォームであるクランチロールがスポンサードしており、受賞作品はクランチロールにより世界配信もされる。国内ではAnimeJapan公式YouTube、ニコニコ動画、dアニメストアで無料配信する。
■2027年、2028年は大阪開催へ
またイベント開催と同時に、早くも2027年の開催予定も発表されている。今年と同様、3月最終週の週末を予定する。しかしパブリックデイの会場が東京ビッグサイトからインテックス大阪に移るのがサプライズとなった。AnimeJapanが東京以外で開催されるのは、2014年からのスタート以来、初である。さらに2028年の開催についてもインテックス大阪を会場にすることが発表されている。ビジネスデイについては、日程のみ2027年3月29日、30日として、会場は調整中になっている。
東京から大阪への会場移動は、東京圏以外でのアニメ文化活性化だけでなく、会場事情も影響しているとみられる。東京ビッグサイトが大規模改修工事に入ったことから本年も東1~3ホールを使用できなかったが、改修は全館休止を含めて今後数年間続く。このためビッグサイトのイベントスケジュールが極めてタイトになっているからだ。
インテックスは全館利用が可能であれば、これまでのビッグサイトレベルの会場面積は確保できる。しかし、初開催の会場となること、スタッフやゲストの移動コストや不慣れな会場の運営などもあり、参加企業数やファン集客で2026年の勢いを維持できるかは不透明だ。
AnimeJapan 公式サイト https://anime-japan.jp/
















