
アニメ製作・ライツメネジメントの創通が、パイ インターナショナルやノーヴォが取り組むアニメ創出プロジェクト「PROJECT AINS」に参画する。「PROJECT AINS」はイラストレーターの描いた作品をベースにオリジナルのアニメを創出する企画だ。
創通は1965年に商品企画・開発やライセンスマネジメントの会社として設立され、その後は『機動戦士ガンダム』などアニメ分野のライセンス管理で成長してきた。現在はバンダイナムコホールディングスのグループでもある。「PROJECT AINS」では同社の企画力やライセンスマネジメントのノウハウを活かすことになりそうだ。
「PROJECT AINS」に参加するパイ インターナショナルは「季刊エス」と「SS(スモールエス)」といったイラスト創作をコンセプトにする雑誌の発行で知られる。またノーヴォは、2020年に宇田英男氏が設立した。宇田氏はアニメーション制作会社スタジオコロリドの創業者で、現在はスタジオエイトカラーズの代表取締役も務める。
プロジェクトはパイ インターナショナルが原案やアイディアを提供、スタジオコロリドがアニメーション制作といった分担が見て取れる。これまで欠けていた企画や作品のライセンスマネジメントを創通が加わることで、プロジェクト推進にはずみがつく。
すでに第1弾として二人のイラストレーターのコンセプトアートにもとづいたオリジナル作品の展開が始まっている。タキタサキの『つぼみみ』とゑいたの『Dream Photobooth』だ。
『つぼみみ』は、森に迷い込んだつぼみみが、森の奥にある家に住む不思議な生き物たちに出会うファンタスティックな物語。『Dream Photobooth』は、全寮制の名門校 Pheles学園にした学園ミステリー、そこには堕天使や猫と悪魔のハーフなど個性豊かなキャラクターたつが青春を謳歌しているという。
それぞれの作品は、2025年4月以降1話ずつ順次公開していく予定だ。
「PROJECT AINS」 https://project-ains.jp/