円谷プロ、中国向けライセンス販売が倍増 トレーディングカードや玩具、テーマパークも

ファイナンス決算

 2023年11月13日に発表した円谷フィールズホールディングスの2024年3月期第2四半期決算は、主力の遊技機販売、コンテンツ・デジタルがいずれも好調で売上高と利益を大きく伸ばした。連結売上高が670億1500万円と58.7%増となったほか、営業利益は53億7000万円(52%増)、経常利益は59億700万円(57.4%増)、当期純利益は41億2300万円(62.6%増)だった。
 売上の大きいのは遊技機関連で、「コードギアス 反逆のルルーシュ」や「エヴァンゲリオン」、「ベルセルク」などアニメやマンガをモチーフにした台を中心に販売した。売上高は590億円2200万円(67.0%増)、営業利益45億600万円(133.1%増)になった。

 そして近年、成長が著しいのがコンテンツ&デジタル事業だ。映像制作ライセンスに円谷プロダクション、デジタルフロンティアなどから構成されている。売上高は74億900万円(22.5%増)、営業利益は19億8000万円(22.1%増)だ。
 このうち47億1300万円(30.8%増)が円谷プロダクションになる。同社の売上は映像事業が12億7900万円で、ウルトラマンを中心としたライセンス事業が34億3400万円とライツビジネスの存在感が大きい。
 さらに今期は海外、そして中国からのライセンス収入の伸びが大きかった。中国からのライセンス収入は前年同期の12億9400万円のほぼ2倍23億4800万円となった。海外収入の9割以上を占める存在感だ。
 ウルトラマンのトレーディングカードが引き続き業績を牽引、また玩具やアパレルも拡大している。さらにテーマパークでのビジネスが進んでいる。2022年7月の上海をスタートに、大連、成都、鄭州とテーマパーク内施設を矢継ぎ早にオープンする。
 国内のライセンス収入は10億8000万円(7.5%増)。「ウルトラヒーローズEXPO 2023 サマーフェスティバル」が約7万人の来場者を集めるなど、イベント集客が前年を上回った。また映画『グリッドマン ユニバース』もヒットになった。

 コンテンツ分野では、今後も海外市場が重要性を増しそうだ。そうしたなかで円谷プロダクションの海外戦略は、中国だけにとどまらない。さらに東南アジア、北米でも事業拡大を準備している。
 まず両地域での拠点づくりである。今年春にロサンゼルスにTSUBURAYA FIELDS Media & Pictures Entertainment, Incを、夏にはシンガポールにも現地法人を設立した。
 東南アジアでは「ウルトラマン カードゲーム」が目玉になる。中国に続く成功を目指すことになる。北米の中核は映像作品である。2024年にNetflixでCGアニメーションの大作『ULTRAMAN: RISING』のリリースが予定されている。これに合せて北米での商品展開を進める計画だ。そこからさらに世界に向けたEC展開も視野に入れる。

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