新作ウルトラマン全13話 YouTubeにて世界で毎週同時配信

『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』

 特撮の老舗・円谷プロダクションが、YouTubeを使った作品配信とブランド戦略に本格的に舵を切る。2019年9月29日(日)10時より、同社が運営する「ウルトラマン公式YouTubeチャンネル」にて、ウルトラマンシリーズの完全新作『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』の世界同時配信をスタートする。
 番組は全13話となり、毎週日曜日に最新話を追加していく。配信にあたっては日本語版だけでなく、英語と中国語それぞれ吹替え版と字幕版が用意される。世界、とりわけアジアを重視して、日本の番組というよりも世界同時展開のグローバルコンテンツであることを明確にするかたちだ。字幕版だけでなく英中の二カ国語吹替えを用意することは、海外ファンにアピールする。

 「ウルトラマン」シリーズは、1966年に放送開始した『ウルトラマン』を起点とした日本を代表する特撮番組である。以降、実写は勿論アニメやマンガなど様々なメディアで作品を展開してきた。
 しかし50年以上の歴史を持つ「ウルトラマン」シリーズでも、完全新作をインターネット向けに無料で世界同時配信するのは初だ。現在はテレビ東京で『ウルトラマンタイガ』を放送中、定額課金見放題のNetflixではCGアニメ『ULTRAMAN』を配信している。新しい時代に相応しく、複数ウィンドウで複数の作品を展開という方法を取る。

 『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』は、2013年以降の『ウルトラマンギンガ』、『ウルトラマンギンガS』、『ウルトラマンX』、『ウルトラマンオーブ』、『ウルトラマンジード』、『ウルトラマンR/B(ルーブ)』の「ニュージェネレーションヒーロー」を中心としたストーリーとなる。2019年3月に公開された『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』の後、 現在テレビ放送中の『ウルトラマンタイガ』までの間を埋める構成だ。
 さらに海外で人気の高いウルトラマンゼロ、2014年にマレーシアで誕生した海外発のCGアニメ『ウルトラマンリブット』が実写で登場する。こんなところからも海外市場を視野にしていることが窺える。

 「ウルトラマン」は歴史が長いこともあり、日本だけでなくアジアを中心に海外でも人気が高い。しかし長年、国内外で著作権の所在を巡った裁判が続いていた。しかし近年はこれも解決に向かっている。
 そうしたタイミングもあり、海外展開に本格的に力を入れつつある。今回のYouTube配信もそのひとつというわけだ。往年の人気キャラクターの大型リブートも期待出来そうだ。

『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』
全13話
2019年9月29日(日)10:00~ (毎週日曜日に最新話を配信)
監督:坂本浩一   脚本:足木淳一郎
製作:円谷プロダクション

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