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音楽レーベルやアーティスト事業のA-Sketchが、音楽事業大手ユニバーサル ミュージック合同会社のグループに入る。ユニバーサルミュージックは、2025年2月14日、A-Sketchの発行済株式の66%を取得すると発表した。
ユニバーサル ミュージックは、世界三大音楽会社のひとつユニバーサル ミュージック グループの日本法人でその歴史は1990年設立のポリグラムにまで辿る。音楽分野における日本国内シェアも高い。株式取得は、関係規制当局の承認と取引条件を満たした後に実行する予定だ。
A-Sketch は2008年に音楽レーベルとアーティストマネジメント事業を中心とするとして、アミューズとKDDIが合弁会社として設立した。音楽業界では新興でありながら積極的な事業展開を発揮し、音楽企画・制作のほかアーティストやクリエイターの発掘から育成・プロデュース・マネジメント、著作権・原盤管理などもしている。ユニバーサル ミュージックは、今回アミューズかの全持分株式の譲渡を受ける。KDDIは引き続き株主の残るとみられる。
A-Sketchは音楽を通じてアニメ分野にも積極的に進出してきた。楽曲を多くのアニメ番組に提供するだけでなく、『スキップとローファー』、『ノラガミ』といった作品では製作委員会の出資も行っている。人気声優の山下大輝、高橋李依らのアーティスト活動も手がける。
ユニバーサルミュージックは今回のA-Sketch取得について、コンテンツの強化を挙げる。若い世代に向けたクリエイターやアーティストを増強することで、ユーザーにアプローチする。同時にユニバーサルのグローバルネットワークを活用することでアーティストやクリエイターのグ世界展開支援が可能なるとする。