映画事業のK2 Pictures、制作部門の新会社設立

K2 Pictures Production

 新しい映画・映像ビジネスの仕組みを掲げて2023年に設立されたK2 Picturesは、11月1日付で完全子会社K2 Pictures Productionを設立した。K2 Picturesの映像制作部門と位置づけで、今後は映画を中心に様々な映像プロジェクトを進めるとしている。
 代表取締役はK2 Picturesと同じく紀伊宗之氏が務める。紀伊氏は東映出身のプロデューサーで、『孤狼の血』、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、『リボルバー・リリー』、『シン・仮面ライダー』などの話題作を手がけた。東映を退職後、K2 Picturesを創業した。

 K2 Picturesはこれまでの日本映画とは違ったグローバル基準の新しい仕組みを掲げる。今年春には、国内外から新たな資金を集めクリエイターへの利益還元する映画製作ファンド「K2P Film FundI」の設立と活用をカンヌ国際映画祭にて発表した。
 すでに岩井俊二、是枝裕和、白石和彌、西川美和、三池崇史ら各監督やアニメーション制作のMAPPAと協業関係を築いている。世界に向けた映画製作も進行中としている。映像制作部門の立上げは、こうしたプロジェクトがいよいよ本格的に動きだし、K2 Pictures Productionはそれを進める場所の確保とみてよいだろう。 

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