NY映画批評家協会 最優秀アニメーション映画賞に「ウルフウォーカー」、Apple TV+配信作品

アワード/コンテスト

 2020年12月18日、米国のニューヨーク映画批評家協会は2020年作品を対象に第86回協会賞各部門の受賞者、受賞作品を発表した。例年は11月末から12月初めに発表されるのだが、今年は新型コロナ感染症の影響もあり3週間近く、後ろにずれこんだ。
 それでも他の映画賞に較べれば、スケジュールの遅れは少ない。数ある米国の映画賞の先陣を切る。新型コロナ禍で映画公開の延期、中止が相次ぎ混乱するなかだけに、今後の映画賞の行方を占う指針になりそうだ。
 最優秀作品賞を受賞したのは2020年3月に限定公開されたドラマ映画『First Cow』だった。開拓時代の西部を舞台にケリー・ライヒャルトが監督した。また監督賞は『ノマドランド』のクロエ・ジャオだ。

 最優秀アニメーション映画賞は、アイルランドのスタジオであるカートゥーン・サルーンが制作した『ウルフウォーカー』だった。
 イラストレーションの様な映像で、眠ると魂が抜け出しオオカミになるというアイルランドの伝説をモチーフに映像化した。作画・美術の美しさはもちろん、主人公の少女の成長や人と自然の関係を問う味わいの深い作品になっている。
 
 ヨーロッパの伝統を基づき独自のテーストの2Dアニメーションに定評のあるカートゥーン・サルーンは世界的に高い評価を受けてきた。これまでも数々の作品で北米での各映画賞の受賞・ノミネートをしてきたが、NY映画批評家協会賞の受賞は今回が初である。米国作品の受賞が多いアワードだが、ヨーロッパ作品の受賞は昨年の『失くした体』に続き2年連続だ。
 さらに今回は『ウルフウォーカー』が北米で劇場公開されていないことも注目される。フランス、そして日本でも今秋に劇場されたが、米国では「Apple TV+」での配信独占である。新型コロナ禍というイレギュラーな年ではあったが、昨年の『失くした体』はNetflix配給作品、長編アニメーションの分野でも配信の影響が急速に強くなっている。

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