2024年6月9日からフランスで始まるアヌシー国際アニメーション映画祭で、あらたに日本の劇場アニメーション2本が上映されることが決まった。映画祭は5月10日、「アヌシークラシック(ANNECY CLASSICS)」と「アヌシープレゼンツ(ANNECY PRESENTS)」の上映作品を追加発表した。
このうち「アヌシープレゼンツ(ANNECY PRESENTS)」には、押山清高監督の『ルックバック』と石川俊介監督の『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』を含む4作品が加わった。日本以外からは『Panda Bear in Africa』(Richard Claus/Karsten Kiilerich監督)と『Flavors of Iraq』(Leonard Cohen監督)で、いずれもヨーロッパの作品だ。
アヌシープレゼンツは、コンペティションの対象にはならない公式上映との位置づけにある。特に若い世代に向けた最新のアニメーションを上映することが目的だ。これまでに12本が決まっており、今回の4本を含めて16作品が上映される。
日本からはすでに『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(永岡智佳監督)、『がんばっていきましょい』(櫻木優平監督)、『SANDLAND』(横嶋俊久監督)が発表されている。このためアヌシープレゼンツ16本のうち5本が日本からとなる。コンペティション部門も含めると、日本の最新劇場アニメが10作品が公式上映されることになる。長編アニメーション分野でのアヌシーの日本重視も窺える。
『ルックバック』は藤本タツキの短編マンガを長編アニメーションとして映像化する。作者の藤本タツキは『チェンソーマン』で人気となった異才。マンガを描く二人の少女を主人公に描く。
若手実力派と注目されてきた押山清高が、監督・脚本・キャラクターデザインを務める。アニメーション制作も押山が代表取締役を務めるドリアンが担当した。国内では6月28日に全国公開予定。映画祭では一足早いお披露目となりそうだ。国内はエイベックスピクチャーズ配給、フランスのユーロズームの配給も決まっているようだ。
『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』は、人気のサッカーマンガ『ブルーロック』の映画化作品。国内では2024年4月19日に公開された。こちらの海外配給もすでにソニーピクチャーズとクランチロールが決まっている。
アヌシー国際アニメーション映画祭
https://www.annecyfestival.com/