1977年の特撮ドラマ「恐竜大戦争アイゼンボーグ」、中東でドキュメンタリー番組を放送

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 日本のアニメ・特撮が海外で意外な大人気を博している。そんな作品は少なくないが、1977年から78年にかけてテレビ放送された特撮・アニメドラマ『恐竜大戦争アイゼンボーグ』もそのひとつだ。しかも、その人気の中心は中東である。
 地域での人気の高さを背景に、制作から40年経った今年、中東のテレビ局で本作の制作の裏側を紹介する番組「帰ってきたアイゼンボーグ」が作られ、テレビ放送された。子ども番組の専門チャンネルSpacetoonが2017年12月15日(金)の20時半から21時までの30分枠として取り上げた。番組は関係者やファンのインタビュー、さらに新たに撮影された特撮映像などから構成された。
 Spacetoonは中東を代表する子ども番組の大手テレビ局で、中東地域で広く放送されている。アニメをはじめとした日本番組を積極的にプログラムし、地域の日本アニメ発信のハブとなっている。

 『恐竜大戦争アイゼンボーグ』は、70年代に円谷プロが手がけた特撮とアニメの両方を取り込んだ野心作のひとつ。地球の内部に空洞があり、そこに住んでいた恐竜達が軍団を作り攻めてくる。これと戦うのが立花兄妹が変身したヒーローのアイゼンボーグマンである。
 過去に中東に番組輸出され、テレビ放送で人気に火がついた。サウジアラビア皇太子のムハンマド・ビン・サルマン氏は「Saudi Vision 2030」を進めており、エンタテイメント分野は推進分野のひとつである。今年春にはサルマン国王の来日をきっかけに、日本・サウジアラビアのこの分野での協力がいっきに広がっている。この中に東映アニメーション、スクウェア・エニックス、SNK、TBS、デジタルハリウッドなど、様々な企業とのプロジェクトがある。円谷プロと今回のドキュメンタリー番組もその一環となる。

 円谷の同時期の作品からは、すでに中国のテンセント・ピクチャーズが『恐竜戦隊コセイドン』の実写化企画を発表している。『恐竜大戦争アイゼンボーグ』についても新たな展開に期待が高まりそうだ。
 また2018年には1993年の特撮『電光超人グリッドマン』が『SSSS.GRIDMAN』としてアニメ化、2019年にはアニメ『ULTRAMAN』の公開も発表されている。近年、過去の人気作品のリバイバルがアニメ企画の大きな潮流のひとつになっているが、それがいよいよ特撮コンテンツに目が向けられている。

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