米国のアニメ事業大手クランチロールは、2023年10月より傘下のECアニメストア「ライトスタッフ(Right Stuf)」と、クランチロールが運営する「クランチロール・ストア」を統合する。10月10日付でライトスタッフの商品・販売機能を「クランチロール・ストア」に移し、ブランドもクランチロールで統一する。
クランチロールは、ショップの統合でアニメとマンガの全てがワンストップで手に入るとする。取引先などとの機能もクランチロールが引継ぎ、ライトスタッフが行ってきたホリデイセールもクランチロール・ストアで実施する。
ライトスタッフは1983年に設立された日本アニメグッズの大手ECサイトで、アニメのDVD/ブルーレイ、キャラクターグッズ、マンガなどを扱ってきた。2022年8月にクランチロールが買収をし、創業者のショーン・クレックナー氏は22年12月に社長から退いている。
今回の事業統合で、1980年初頭よりアニメファンにお馴染みだった「ライトスタッフ(Right Stuf)」のブランドは姿を消す。クランチロールは2022年のファニメーションとの経営統合の際も、クランチロールブランドへの一本化を実施している。グローバルで「クランチロール」ブランドを強く押し出していく方針だ。
クランチロールは米国に本社を持つ日本アニメを中心とした大手エンタテイメント企業。2021年にソニーグループに買収されている。その後、ソニー傘下の日本アニメ事業のファニメーションと経営統合するなど、積極的なM&A戦略が進んでいる。
現在は、アニメ配信プラットフォームのほか、映画配給やライセンス管理、ゲーム、イベント運営など幅広く手がける。