フジテレビがBilibiliと戦略的パートナーシップ、深夜に中国アニメ特化の放送枠

提携

 フジテレビは中国の映像配信大手プラットフォームのBilibiliと、アニメ分野で戦略的パートナーシップを結ぶことで合意した。2023年9月26日、フジテレビが明らかにした。
 今回の合意で目指すのは、互いのコンテンツ(番組)の提供、両社のIPを活用した共同制作、またIP自体の共同開発と幅広い。フジテレビはBilibiliとの協力はグローバルビジネス戦略の一環としており、番組販売や権利販売だけではなく、互いのIPを活用したグローバル向けの多角的な事業展開を含むとしている。日本の大手放送局と中国の配信大手が、世界に向けて広範囲なアニメ分野で協業することになる。 

 パートナーシップによる具体的な事業も始まっている。フジテレビは、Bilibiliが中国で制作するアニメシリーズ集中して放送する深夜アニメ枠をこの10月から設ける。アニメ枠は「B8station」と名付けられ日曜日深夜の放送となるが、24年1月からは水曜日深夜へ移動する。
 放送第1弾は『時光代理人 -LINK CLICK-』の日本語吹き替え版。中国では2021年4月からBilibiliで配信され大ヒットになった作品で、日本でも2022年1月からTOKYO MXやBS11で放送された。これをあらためて地上波で放送する。その後もやはり中国で大ヒットしてシリーズ化されている『百妖譜』、『時光代理人 -LINK CLICK-』第2期の放送を予定している。今後はさらに「B8station」以外のプロジェクトも順次発表する。

 Bilibiliは中国の大手エンタテイメント企業で、映像配信プラットフォームで特に大きな存在感を持っている。若者向けのポップカルチャーを得意としており、日本アニメの配信が多い。
 近年は事業多角化を進めており、そのひとつに自社製作でのアニメ作品がある。日本のアニメファンにも馴染み深い2Dテーストも多く、こうした作品は国内だけでなく日本を含む海外でも展開したいと狙いがありそうだ。日本の大手放送局であるフジテレビはアニメのビジネスノウハウも豊富で、Bilibiliにとって最適なパートナーと言える。

 現在、放送各局が事業多角化とIP開発、グローバル化を掲げるが、フジテレビも同様だ。グローバルビジネスにおいては、中国は依然、巨大で魅力的な市場である。そこで今回、中国でも人気の高いアニメの分野で同国の有力企業Bilibiliと組むことで中国マーケットの開拓を目指すとの狙いがあるだろう。
 フジテレビはこれまでに米国のアニメ配信プラットフォームで、アニメ事業の大手クランチロールとも、深夜放送枠「+Ultra」で戦略的提携をしている。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. AnimeJapan2024
    ■凝った企業ブースが脱コロナ禍を演出  2024年3月23日から26日まで、東京都内で日本アニ…
  2. クランチロールアワード
     日本アニメ配信プラットフォームで世界最大規模のクランチロールが主催する「クランチロール・アニメアワ…
  3. 東宝×「World Maker」 
     2023年12月、東宝本社のゴジラ会議室に、ハリウッドの大物監督ジョーダン・ヴォート=ロバーツさん…
ページ上部へ戻る