国立映画アーカイブが「山村浩二特集」、初期短編から現在まで47作品上映

頭山

 作家性の高いアニメーションをインディーズで作り続けることは、日本ではハードルがかなり高いとされてきた。そうしたなかで1970年代から現在まで一貫して作品を制作、発表を続ける山村浩二は、日本のアニメーション史のなかでも特異な存在だ。
 創作を支えるのは、日本、そして海外での高い知名度と評価があるからだ。揺るがない個性、同時に短編から長編まで、子ども向けからアート志向までと多彩な作品に挑戦してきたことも理由だ。

 長年、山村浩二が携わってきた作品を、まとめて振り返る特集上映が2023年8月11日から27日まで東京・京橋の国立映画アーカイブで開催する。上映は金曜・土曜・日曜に限られるが、学生時代の初期作品から2020年代までの47作品を6つのプログラムに分けて紹介する。
 山村監督作品の上映特集としては過去最大規模。40年以上に及ぶ軌跡を辿ることで、その作品世界、作家が何を追ってきたかもわかるに違いない。

 6つプログラムは、「1979-80年代―学生時代」 「1990年代―こどものためのアニメーション」 「2000年代―大人が楽しむ短篇アニメーション」 「2010年代―短篇アニメーションの多様性」 「2020年代―長篇アニメーション」 「『連句アニメーション 冬の日 芭蕉七部集より』、『冬の日の詩人たち』」に分けられる。
 アヌシー国際アニメーション映画祭でクリスタル賞を受賞した『頭山』や、初の海外共同製作品『マイブリッジの糸』、長篇『幾多の北』といった代表作だけでなく、初期の作品が多く並ぶのも今回の見どころだろう。こんなにも多数の作品を作ってきたのかとの新しい発見もあるはずだ。
 上映時間や解説は、国立映画アーカイブの公式サイトで確認出来る。アニメーションを知るこの夏に注目の企画だ。

「アニメーション作家 山村浩二」
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/yamamura202306/
会期:2023年8月11日(金・祝)―27日(日) ※金・土・日のみ開催
会場:国立映画アーカイブ

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