「すずめの戸締まり」DVD&BDは23年9月20日発売、273カットをブラッシュアップ

「すずめの戸締まり」

 2022年11月11日に全国公開され、その後は世界的なヒットを続ける『すずめの戸締まり』のDVDとBlu‐rayの国内発売日と商品概要がこのほど明らかになった。STORY inc.とコミックス・ウェーブ・フィルムから2023年9月20日に発売されることが決定した。
 『すずめの戸締まり』は、2016年に『君の名は。』で記録的なヒットを生み出した新海誠監督の最新作。東日本大震災で孤児になった主人公の女子高生・鈴芽が、謎の青年・宗像草太に出会ったことから災害を呼びを起こす扉を閉めるため全国を旅する。美しい映像と深いテーマから多くの共感を呼び、『君の名は。』、『天気の子』(2019)に続く大ヒットになった。
 国内観客動員数は1110万人、興行収入は147億3000万円(2023年5月25日現在)。さらに海外ではベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出される高い評価を受けた。海外での累計動員数は3533万人、興行収入は283億円を超える。海外で最もヒットした日本映画になった。

 ファンにとっての待望のパッケージ商品は、スタンダード・エディション(DVDとBlu‐rayの2商品)とBlu-rayコレクターズ・エディションとなる。
 商品化にあたっては、本編273カットをブラッシュアップしたのも話題だ。公開後に、さらに高いクオリティを目指した映像がここで確認できる。

 また注目したいのがこのコレクターズ・エディションである。近年パッケージソフトは手元に大切に持つコレクターアイテム・資料アーカイブとの役割も大きいが、そうしたニーズに応える。
 まずディスクだけで5枚組にもなる。オーディオコメンタリーや新海誠監督フィルモグラフィ、予告などが収録された本編、4K Ultra HD Blu-rayの本編、さらに特典3枚の組み合わせ。特典は本編未使用ラストシーン、ビデオコンテ、メイキングドキュメンタリー、各種特別番組やスタッフトークなど合計12時間を超える。
 また絵本「すずめといす」も収録したブックレット、縮刷版アフレコ台本、「小説 すずめの戸締まり~環さんのものがたり~」「小説 すずめの戸締まり~芹澤のものがたり~」の別冊、線画クリアシールまで。価格は税込み14300円を予定する。
 大型作品かつ、熱狂的なファンも多いだけに新海誠作品は、これまでその年のパッケージソフト市場全体の売上も左右するほど影響も大きい。ビジネスサイドからの注目も大きそうだ。

『すずめの戸締まり』 Blu-ray&DVD
https://suzume-tojimari-movie.jp/bluraydvd.html
発売元: STORY inc./コミックス・ウェーブ・フィルム  
販売元: 東宝

「すずめの戸締まり」

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