ディズニープラスがアニメ作品パワーアップ、世界独占配信を多数発表


 ウォルト・ディズニーが2022年11月30日に、シンガポールのマリーナベイサンズで「ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022」を開催した。ディズニーが今後予定する作品のラインナップをまとめて紹介するイベントだ。
 配信プラットフォームで世界有数の契約者数を誇るだけに、配信向けの作品も主軸になっている。さらに昨今はかなり力を注ぐ日本アニメの新たな作品とその情報も多かった。定額課金見放題で世界独占配信が多くなっているのが、なかでも目を惹く。

 ビジネス面で注目を集めたのがウォルト・ディズニーと講談社の戦略的協業で実現する『東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』。国内外独占配信で、2023年1月からスタートする。
 オリジナル作品への進出も大きなトピックスだ。『呪術廻戦』などの監督で実績のある朴性厚が10年間暖めてきた自身の構想を完全オリジナルストーリーにする『Project BULLET/BULLET(仮)』の制作決定が発表された。

 さらに有力コンテンツが続く。手塚治虫の傑作として名高い『火の鳥』が再アニメ化され、新たに『PHOENIX: EDEN17』として制作される。アニメーション制作は『海獣の子供』や『漁港の肉子ちゃん』などのSTUDIO4℃。
 『SYNDUALITY』は、バンダイナムコグループが目指す大型SFプロジェクトの一環だ。猛毒の雨・ブルーシストのより荒廃した世界に生きる未来の人類の物語である。「LINEマンガ」で連載する人気作品『村井の恋』もアニメ化される。スタッフ情報などは公開されていないが、幅広い作品を揃えようとするディズニープラスの意図が窺える。
 
 こうした作品が全て世界独占配信(中国本土を除く)となるのは驚きだ。ディズニープラスの日本アニメのラインナップは、2021年秋に「スター」ブランドの日本進出と同時にスタートした。
 その時点でも『サマータイムレンダ』と『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』の世界独占配信が含まれていた。スタートから日本アニメの独占性の高いかたちでの配信が打ち出されていたが、今回はさらにそれを強化する。
 とりわけ企画開発から関わる『Project BULLET/BULLET(仮)』のようなオリジナルタイトルに乗り出したのはビッグトピックになる。こうした試みは、これまで同じく配信大手のNetflixの独断場だったからだ。
 アニメ配信では海外向けのクランチロールも企画・製作から作品に関与する姿勢を強めている。Amazonプライムビデオもラインナップを強化し、2022年12月1日からは新たにDMMも参入する。依然、競争は熾烈だ。短中期的にも将来像は見通しにくい。今後、どのような状況に進んでいくのか、ディズニープラスの動向も大きな鍵を握るはずだ。

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