2020年9月19日と20日の2日間、京都市内のみやこめっせ、京都国際マンガミュージアム、東映太秦映画村などを会場に、「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2020」が開催された。京まふは、2012年より毎年開催されているマンガとアニメの総合イベントで、西日本最大級を誇る。
例年多数のファンで賑わう人気イベントだが、2020年はこれまでにない環境での開催となった。2020年初めから世界的に広がった新型コロナウイルス感染症の広がりで、国内外で参加者の多い大型イベントの開催中止・延期・オンライン移行が相次いでいるからである。国内のマンガ・アニメ関連でも3月のAnimeJapanや東京国際アニメアワードフェスティバル、ワンフェス、コミックマーケットなどの多くのイベントが取りやめになっている。
19日、20日に実施された京まふ2020は、感染症拡大以降開催された初めてのマンガ・アニメの大型イベントになる。時間制チケットの導入やソーシャルディスタンスの確保を求めたことから総来場者数は、前年の4割程度の19511人となった。しかしこの時期に2万人以上を動員するイベントを無事成功させたことは大きな成果である。
当日は参加者のマスク着用の他、入場前の体温測定、手指消毒、「安心追跡さービス」の登録といあった万全の対策を行った。こうした環境のなかで例年と同じく、企業。団体出展やグッズ販売、原画展示、ステージイベント、上映会などが実施されて大きな盛り上がりを見せた。
来場者数のうちメイン会場の みやこめっせが7871人、京都国際マンガミュージアムや東映太秦映画村などが1万1640人であった。
また現地からステージイベントのオンライン配信もして、視聴者総数が8万4299人に達している。オンラインも活用することで、ステージイベントは例年を上回るファンが体験したことになる。新型コロナウイルス感染症の完全な沈静化にはまだ時間がかかりそうだが、京まふ2020の経験は今後のイベント運営の様々な指針になりそうだ。
京都国際マンガ・アニメフェア2020
http://kyomaf.kyoto/