ウォルト・ディズニーは、2022年9月9日から11日までの3日間、米国カリフォルニア州アナハイム・コンベンション・センターで「D23 Expo」を開催した。「D23 Expo」は、ウォルト・ディズニーグループのファンイベントで、期間中に大型ステージイベントを組み、グループ各スタジオから大型発表が相次ぐことで注目される。
通常は2年に1回の開催だが、コロナ禍を挟んだ今回は3年ぶりとなった。紹介される作品、発表もとりわけ話題作、大作が揃い、会場は大きな盛り上がりを見せた。発表はルーカスフィルム、マーベル・スタジオ、20世紀スタジオ、そしてピクサー、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオなどから構成される。
ジェームズ・キャメロン監督の期待作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、2023年6月に公開される画『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作、『ミズ・マーベルズ(原題)』『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー(原題)』『ファンタスティック・フォー(原題)』といったマーベルの大作映画の新情報が次々に明かされた。話題作の多さは、ウォルト・ディズニーの作品の奥深さをみせつけたかたちだ。
アニメーションに強いディズニーだけに、こちらのラインナップも強力だ。映画作品はディズニーとピクサーの作品がほぼ交互に、1年間で2~3作品程度のペースになっている。ウォルト・ディズニーからは11月23日公開の『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』、そして23年冬公開のミュージカルアニンメーション『ウィッシュ(原題)』が正式発表された。
ピクサーは23年6月16日公開の『エレメンタル(原題)』、24年公開の『エリオ(原題)』、『インサイド・アウト 2(原題)』が続く。『インサイド・アウト 2(原題)』は日本では2015年に『インサイド・ヘッド』公開された作品の続編にあたる。
ディズニーも大ヒット作『ズートピア』の続編『ズートピア+(原題)』を11月からディズニープラスで配信するが、これはシリーズ作品。さらにピクサーが初めてシリーズ作品を手がける。ひとつのソフトボールの試合を異なるキャラクターの視点で毎話描く『ウィン・オア・ルーズ(原題)』である。2023 年秋にディズニープラス配信予定、ピクサーの挑戦が注目される。
シリーズアニメーションでは、ディズニー、ピクサーだけでなく、実はルーカスも目を離せない。「スターウォーズ」をテーマに『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』(2022年10月26日配信開始)、『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』 第2シーズン(2023年1月4日配信開始)もある。「スター・ウォーズ」では『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』で初めて登場したアソーカを主人公とした実写シリーズ『アソーカ(原題)』も予定されており、ディズニーの作品群はアニメーションと実写を超えてますます広がっていく。
《D23エキスポで発表されたアニメーション作品》
■映画
・『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』 (ディズニー/2022年11月23日公開)
・『エレメンタル(原題)』 (ピクサー/2023年6月16日公開)
・『ウィッシュ(原題)』 (ディズニー/2023年冬公開)
・『エリオ(原題)』 (ピクサー/2024年春公開)
・『インサイド・アウト 2(原題)』 (ピクサー/2024年夏公開)
■シリーズ作品
・『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』
(ルーカス/2022年10月26日ディズニープラスで配信開始)
・『ズートピア+(原題)』 (ディズニー/2022年11月9日ディズニープラスで配信開始)
・『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』 第2シーズン
(ルーカス/2023年1月4日ディズニープラスで配信開始)
・『ウィン・オア・ルーズ(原題)』 (ピクサー/2023年秋ディズニープラスで配信開始)
・『IWÁJÚ(原題)』 (ディズニー/2023年ディズニープラスで配信開始)
■アニメ―ションから実写化作品
(映画)
・『ピノキオ』 (ディズニー/2022年9月8日ディズニープラスで配信開始)
・『リトル・マーメイド』 (ディズニー/2023年夏公開)
・『ムファサ:ザ・ライオン・キング(原題)』 (ディズニー/2024年公開)
・『スノー・ホワイト(原題)』 (ディズニー/2024年公開)
(シリーズ作品)
・『魔法にかけられて2』 (ディズニー/2022年11月24日ディズニープラスで配信開始)
・『アソーカ(原題)』 (ルーカス/2023年ディズニープラスで配信開始)
・『ピーター・パン&ウェンディ』 (ディズニー/2023年ディズニープラスで配信開始)