TBSホールディングスは2022年8月4日、2023年3月期第1四半期の決算発表をした。連結売上高は889億6400万円(3%増)、営業利益は72億2700万円(17.5%減)、経常利益は137億9400万円(10.5%増)、当期純利益は75億9900万円(6.6%減)だ。
テレビ広告収入が伸び悩む一方で、放送外収入が好調で、全体で前年並みの売上高を確保したかたちだ。なかでも配信、事業部門が伸びている。
配信事業は、無料配信のなかでは特にTverが好調であった。無料配信は広告収入を中心に前年同期比で53%の伸びになっている。有料配信収入も36%の増加である。
事業部門はイベント、映画、アニメが好調であった。全体の売上に占める割合は小さいが、アニメ事業の伸長は特に大きい。第1四半期(22年4月~6月)の売上高は7億5600万円。前年の1億8500万円からほぼ4倍にもなる。期間中、5月2日に全国劇場公開となった映画『五等分の花嫁』の効果が大きかった。またテレビシリーズの『プラチナエンド』 の番組販売収入も好調であった。
映画の売上高は4億5500万円。こちらは『「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』のヒットが貢献し、前年比243%増で倍増している。
TBSは今後も、放送外の事業多角化を進める。第1四半期は、バレエ団とバレエ教室運営のK-BALLET、アートビジネスのThe Chain Museumに出資、業務提携している。