2002年7月15日、グリーはマンガ事業への新規参入を目的にした新会社DADANの設立を発表した。DADANはマンガ制作スタジオ事業とマンガプラットフォーム事業を主軸にするという。グリーが100%出資する子会社し、代表取締役社長には同社取締役 上級執行役員の小竹讃久氏が就任した。小竹氏はグリーのIP創出の事業会社グリーエンターテインメンの代表取締役社長も務めた経験がある。
DADANは原作者から原作の提供を受けてスタジオでマンガ制作し、それを自社マンガプラットフォームに供給する。作品制作と流通の両事業から構成される。プラットフォームは他社制作作品も配信し、さらに作家や原作者、既存の出版社との事業提携なども目指した幅広いマンガ事業の展開を視野にいれている。
配信作品は総合マンガを掲げ、幅広いジャンルを取り扱う。一方で制作作品のフォーマットは縦読みマンガを主軸とする。ユーザー増加で市場が拡大する縦読みマンガの取り込みを目指したものになりそうだ。サービスは2022年冬にリリースを予定する。拡大する縦読みマンガ市場に新たなビッグプレイヤーが登場することになる。
グリーはこれまでスマホを主要デバイスとしたゲーム事業、また製作出資を通じてアニメ事業に取り組んできた。ゲームでは『消滅都市』、『探検ドリランド』といったヒット作がある。人気アニメ作品のゲーム化作品も多い。
アニメ出資作品は『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』、『アサルトリリィ BOUQUET』、『転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て』など。自社でゲーム化している作品が中心だ。マンガ事業での作品制作も自社IP創出も念頭に入っているはずだ。
DADAN株式会社
https://dadan.inc