任天堂は2022年7月14日、CG映像制作の中堅会社ダイナモピクチャーズの全株式を取得、子会社化すると発表した。14日付けで両社間の譲渡契約が締結された。
ダイナモピクチャーズは2022年10月3日付で、任天堂の子会社となる。また商号を「ニンテンドーピクチャーズ株式会社」に変更する。任天堂IPの映像コンテンツの制作が主要事業となる予定だ。株式譲渡価格は非公表。
ダイナモピクチャーズは1991年設立のスタジオダイナモを前身に2011年3月に設立、独立系のCG映像制作会社として経営されてきた。CG映像制作を軸に、映画、ゲーム、テレビ、テーマパーク向けのVRコンテンツなど幅広い分野の映像作品を手がけている。
アニメ分野では『攻殻機動隊 SAC_2045』、『アーヤと魔女』、『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』などの制作に参加している。ハイエンドなフルCGアニメも得意とし、技術力の高さが売りとなっている。
任天堂によれば今回の買収は、グループの映像コンテンツの企画制作体制を強化するためだとしている。
近年はCGを含むアニメーション制作はスタジオ不足が顕著になっている。クオリティの高い映像を安定的に確保するのには労力がかかる。そこで映像制作に定評があるダイナモピクチャーズを子会社化することで、機動的な制作が可能になるとの側面がありそうだ。