フランスBDが原作、NHKが「ラディアン」アニメ化 2018年10月より放送開始

テレビ

 日本のマンガ・アニメからも影響を受けたフランスのバンド・デシネの人気作品が、日本でアニメ化されることになった。NHKは1月31日に、アニメ『ラディアン』の製作と2018年10月からのEテレでの放送開始決定を発表した。
 原作はフランスの作家トニー・ヴァレントの冒険ファンタジー、これを岸誠二監督、シリーズディレクター・福岡大生氏、シリーズ構成・上江州誠氏でテレビアニメシリーズとする。アニメーション制作はLerche。岸監督、上江州は、『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』や『暗殺教室』、『ダンガンロンパ』などテンポのよい作品を多く手がけている。

 『ラディアン』は2013年にフランスのAnkama Editionsよりシリーズの刊行を開始した。Ankamaは日本のアニメやマンガに影響を受けた作品が多いことでも知られており、『ラディアン』もフランスのBD文化と日本マンガが融合したところが魅力のひとつになっている。
 日本でも、2015年にはフランス語圏のマンガであるバンド・デシネを紹介するユーロマンガで翻訳掲載されたほか、日本語翻訳版がすでに第7巻まで刊行中だ。手軽に作品に触れることが出来る。
 やがて世界を救うことになる魔法使い見習いの少年・セトの成長を友情や努力、絆、仲間との出会いや別れを交えて描きだしている。国境を越えて、世界の子どもたちにアピールする内容だ。

 それでも決してメジャーとは言えない『ラディアン』のテレビアニメシリーズ化は、日本の子どもだけでなく、よりグローバル視点を持った作品を創りたいといった製作側の想いも感じさせる。作品が日本だけでなく海外で紹介される可能性も高いだろう。
 フランス文化と日本文化が交差したアニメ『ラディアン』が、世界でどのように受け入れられるのか。その反応も気になるところである。

アニメ『ラディアン』
2018年10月 NHK Eテレ放送開始予定

原作: トニー・ヴァレント
監督: 岸誠二
シリーズディレクター: 福岡大生
シリーズ構成: 上江州誠
アニメーション制作: Lerche
制作: NHKエンタープライズ  制作・著作: NHK

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