アニメ製作大手の東映アニメーションは、6月24日の株主総会と取締役会で提案する新役員人事を発表した。
このなかで現相談役の森下孝三氏が、新たに代表取締役会長に就任することが明らかになった。同氏は2016年から2020年6月まで取締役会長を務めた後、相談役に就任していた。代表取締役社長の高木勝裕氏も続投することで、代表権を持つ二人のツートップ体制となる。
森下氏は1970年に東映動画(現東映アニメーション)に入社。『UFOロボ グレンダイザー』や『聖闘士星矢』などのヒット作での演出を経て、プロデューサーとなった。『ドラゴンボール』などの多くのヒット作に関わった。『トランスフォーマー』では海外の協業にも取り組んだ。
経営に移ってからは、企画営業部、国際部などを担当。2009年に取締役副社長、2012年に取締役副会長、2016年から20年までは取締役会長を歴任している。
また6月以降の役員体制では、新たに東映取締役の篠原智士氏が常務取締役に、東映アニメーション執行役員経営戦略部長の伊東浩治氏が取締役に就任する。
テレビ朝日ホールディングスの藤ノ木正哉氏が社外取締役を退任。入れ替わるかたちで同じテレビ朝日ホールディングス取締役副社長/テレビ朝日取締役の角南源五氏が社外取締役に就任する。