アニメ「ナンバカ」第2期は配信オンリー テレビ放送からネットに移行

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2016年10月よりMBS、TOKYO MX、BS11で放送中、各社プラットフォームで配信されているアニメ『ナンバカ』の第2期のリリーススケジュールが決定した。第1期となる全13話が12月で終了し、2017年1月より第2期第14話~がスタートする。11月22日に、製作より発表された。
『ナンバカ』は、世界ダウンロード数2000万超のマンガアプリ「comico」に双又翔が連載する人気作品をアニメ化した。アニメーション制作はサテライト、第2期は『銀魂』や勇者シリーズでお馴染みの高松信司監督を初めとするスタッフやキャストは第1期と同様で、テンポのよいギャグを引き続き送り出す。

第1期から間を空けることなく、そのまま第2期への突入となったが、大きな変更がある。作品のリリースの形態だ。これまでは首都圏(TOKYO MX)と関西圏(MBS)での地上波放送と、全国をカバーする衛星放送(BS11)、そして配信の異なる3つの媒体でファンに届けてきたが、これが配信のみになる。
第14話(第2期第1話)は、まずdアニメストアで1月4日に先行配信。その後、1月7日よりニコニコチャンネル、U-NEXT、アニメ放題、Amazonプライム・ビデオ、バンダイチャンネル、Hulu、ひかりTVなど14のプラットフォームで配信される。『ナンバカ』の原作が連載されるマンガアプリ「comicoアプリ」内のナンバカチャンネルでも配信されるのは、本作ならではの特徴だ。

近年、コアファン向けアニメとテレビ放送の関係は目まぐるしく変化している。製作側がテレビ放送にかけられるコストとファンへの認知・拡散度のバランス、そして放送局のアニメビジネスにどの程度関わるかのスタンスでその在りかた決まってくる。
現在は、首都圏、あるいは関西圏の限定された地上波局に、衛星放送局1局、それに配信の3つを組み合わせることが増えている。『ナンバカ』の第1期は、まさにそのかたちを取っていた。
しかし、第2期からはテレビ放送を取り止め、配信に特化する。ファンの多くがアニメを配信で視聴するようになるなかで、配信発のアニメの可能性はこれまでもたびたび言及されてきた。実際に、YouTubeで配信中の『モンスターストライク』などの試みもあるが、その数は必ずしも多くない。

配信アニメの弱点は、一般的な認知度の低さにある。テレビ放送にかからないことで、視聴者が原作ファンだけに固定されたり、新番組としてメディアに取り上げられ難くなるからだ。
しかし『ナンバカ』は、まずテレビアニメ化することでメディアに告知され、また地上波放送により従来ファン以外への視聴者の獲得を目指した。これで作品の知名度はcomicoの読者から外に広がった。
1クールにわたる放送で認知度向上というテレビ放送に求める一定の役割は終わることから、放送を終了するとの判断が窺える。アニメ業界の外側にいるcomicoならではのドラスティックな決断だ。同時に配信で作品を続けることで、テレビで掴んだファンをより低コストでつなぎとめる。もともと原作は、マンガアプリによる配信での連載だから、配信アニメとして相性は悪くない。
これまでもテレビ放送で人気を獲得した作品が、OVAや単行本と同梱のOADなどで、続編を展開することは少なくなかった。それが今回は配信に入れ替わったというわけだ。それを仕掛けるのがマンガアプリのcomicoと、アニメビジネスの新しい流れが反映されている。

アニメ『ナンバカ』 第2期配信スケジュール

[配信先]
■ 1月4日~
dアニメストア
■ 1月7日~
ナンバカチャンネル(comicoアプリ内)/ニコニコチャンネル
MBS動画イズム/U-NEXT/アニメ放題
Amazonプライム・ビデオ/バンダイチャンネル
Hulu/ひかりTV/HAPPY動画/DMM.com
ビデオマーケット/GYAO!ストア/ふらっと動画

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