日本アカデミー賞協会は2024年3月8日、東京・グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて第47回日本授賞式を開催した。この場で優秀賞など各賞の授賞を実施したほか、各部門最優秀賞の発表を行った。
このうち最優秀アニメーション賞は、宮崎駿監督の10年振りの長編映画『君たちはどう生きるか』に輝いた。宮崎駿監督作品が、最優秀アニメーション賞を受賞するのは、2008年の『崖の上のポニョ』、以来2013年の『風立ちぬ』以来3回目、アニメーション部門設立以後に発表した全ての作品だ。監督への群を抜いた評価の高さが分かる。またスタジオジブリ作品では、5回目となる。
最優秀アニメーション賞に先立って、優秀アニメーション賞は『君たちはどう生きるか』を含めて5作品が挙げられた。古橋豪監督の『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』、八鍬新之介監督の『窓ぎわのトットちゃん』。それに『名探偵コナン 黒鉄の魚影』と『BLUE GIANT』だが、両作はいずれも監督が立川譲氏と、2作同時受賞の快挙となっている。
『君たちはどう生きるか』はこのほか、第78回毎日映画コンクールで大藤信郎賞を受賞。さらに海外では、ニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ゴールデングローブ賞でもいずれも最優秀となっている。アカデミー賞ではノミネート5作品の選出されており、3月10日に発表が期待されている。
アニメーション以外では、アニメーション部門と外国作品賞を除く13の優秀賞をはじめ8部門で『ゴジラ-1.0』がのうち最優秀となった。作品賞、脚本賞、助演女優賞、撮影賞、照明賞、音楽賞、美術賞、録音賞、編集賞である。特に技術分野で圧倒的な評価を受けたかたちだ。