電子書籍好調IGポート、通期業績予想を上方修正 売上高118億円へ

ファイナンス決算

 アニメ制作大手のIGポートは、2022年1月14日に2022年5月期第2四半期の連結決算を発表した。売上高は55億8800万円、営業利益は5億2300万円、経常利益が5億1100万円、当期純利益は3億5100万円となった。映像制作の会計基準変更のため売上高の前年同期比は開示されていないが、前期の51億4100万円よりも4億4700万円の増加になる。
 決算を受けてIGポートは、21年7月9日に公表していた通期連結業績予想を上方修正した。これまで108億円としていた売上は118億7800万円に、1億300万円の営業利益は3億7400万円に、1億3500万円の経常利益は3億6200万円に引き上げた。また3200万円を予想していた当期純損失は1億2700万円の純利益に浮上する。当初は自社コンテンツの減却償却が拡大するとして今期は最終赤字としていた。

 業績修正の理由は、出版事業の好調である。第2四半期までで、出版事業の売上は13億5600万円で前年同期比47.5%の大幅増、営業利益も3億6600万円(129.5%増)である。売上の60%は電子書籍が占めており、コミックのデジタル化の追い風に乗ったかたちだ。好調だったタイトルは、『リィンカーネーションの花弁』『魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More』。

 主力の映像制作事業は改善傾向にあるものの第2四半期までは3億6600万円の営業赤字。売上は27億5900万円である。第3四半期の主要タイトルは『王様ランキング』『プラチナエンド』『スター・ウォーズ・ビジョンズ』などだ。
 版権事業は売上13億5700万円(9.1%増)、主要タイトルは『海賊王女』『進撃の巨人』『GREAT PRETENDER』『ハイキュー!!』『攻殻機動対』などである。大型タイトルの増加により映像マスターとコンテンツ資産の減価償却費が増加していることから、営業利益は3億3000万円と28.1%の減少になった。

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